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2012年9月30日 (日)

9月稲刈り稲架がけ縁農

房総半島も実りの秋を迎えた。稲刈り稲架掛け縁農の第一段がスタート。初日は16番古宮さんの稲架がけである。

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経験豊かな縁農委員の軽快な動きで、黄金色に広がった田んぼがたちまち稲架がけの風景に変わる。参加者一同みんなの家の前で記念撮影。

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翌日はみんなの家の前に広がる12番古宮さんの約4反歩の稲架がけとなる。
50mは有に超す竹製の稲架約数10本は、たわわに実った稲でずしりと垂れ下がる。

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約4~5日間、天日に晒し完熟してから脱穀するとのこと。自然の力を最後の最後まで借りた稲架がけ、この豊かな秋の田園風景、いつまで見ることができるのであろうか。

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隣接田んぼでは、所々に青々とっしたヒエが目立つ。稲間には盛んな分をした強靭なヒエが立ちはだかり、稲刈りバインダーのいく手に支障を来すため、事前に鎌を使って刈ることに。小一時間、稲間に顔をうずめて苦闘の末、スムーズな稲刈り作業を支援することができ、忽ち田んぼに稲束の広がりを見せたのである。

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隣接の慣行田では、コンバインによる稲刈りが終了したようだ。籾殻に火が放たれ田園一体を煙らせる秋の風情でもあるが、私には無味乾燥な風景に映る。米を作った稲わらは、様々な形態で利用されることなく、収穫後は直ちに灰となる様は工業化社会の縮図を見ているようだ。ここには命の営みを見つめる時間が少なく、農業文化までもが否定されているように思える。

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9月上旬のこの時期はまた、蕎麦蒔きの季節である。今年も少し高地にある中村さんの畑で自家採取の種を蒔いた。蕎麦の会恒例の行事として、年末にかけて蕎麦を打って嗜むのである。

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三芳には手頃なそば前も豊富である。その一助を担うなが蕎麦畑の隣で収穫を待つばかりの生姜、見事に成っている。天水だよりの山麓にあって、麓に掘った井戸でこまめに水撒きをした結果でもある。今年も高温、小雨に泣かされた。関東では三週間強、まともな降雨がない。天水だけでは野菜も限界なのである。日射も一段落した夕刻に、20年以上も使用しているという放水銃にて水まきをしてこの日の作業を仕舞いとしたのである。

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翌週9月中旬も稲架がけ縁農の第二段である。三芳生産グループでもほぼ最終の稲刈り、稲架がけとなる。14番箕浦さんの約二反部、二日にまたがる縁農である。秋の落日は釣瓶落とし、初日一反部の稲架かけが終わった頃には、日中の猛暑がうそのような清々しい夕空にしばしねぎらうことができた。縁農者はこれで上がりであるが、実は農家の方は、すっかり日が落ち周りに夕闇が訪れるぎりぎりまで翌日の稲刈り準備作業を行っていたのである。翌日直ぐに稲架掛けできるように数条の稲を刈り、稲架の場所を確保するためだ。縁農者には見えないところで、気持ち良く作業ができる環境を準備万端、進めてくれていたのである。

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夜半には台風16号の影響と思われる豪雨に見舞われたが、翌朝はすっかり快晴、どうにか残り一反部の稲刈り、稲架掛けができそうである。半年前から来ている三芳研究員の若人と三人、途中バインダーの故障などのハプニングがあったものどうにか目処がつくところまで終えることができた。

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縁農委員はこれで帰京するが農家には終わりがない。まさにエンドレスの農事が続くのである。地道であるが継続して毎日の作業を行うことで、消費者は望む野菜を口にすることができるのだ。縁農はその意味で単に援農に限らず、農家の日々の活動を理解し、課題を共有する学びの場でもあるのだ。田んぼや畑に出てしばし農作業を共にして汗を流すことで、生き方を見つける貴重な機会に繋がり、ゆるやかな絆からご縁に発展するのであろう。

今回の写真も写真愛好家の遠藤委員のご協力を頂きました。

                                   縁農委員 國井孝昭

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