« 簡単な蛇口方式の意外な盲点 | トップページ | 出荷事務の責任者(事務長)になって   ~ 心をつなぐ一本の糸! ~ »

2015年7月28日 (火)

物を大切にする気持ち   ~ 「提携」とは何か ~

今の子供達を見て感じる事があります。それは物を大切にする心が足りないという事。私が子供の頃には100円ショップなんてものは無かったし、衣類をはじめ日用品も、もっと値段が高かったと思います。もちろん電化製品も高価で、テレビなどもチャンネルのつまみの調子が悪い時などは接触不良の箇所に油をつけたり、時には「右斜め45度からちょっとたたく」な~んて裏ワザ的な事もしたような気がします。ですから、やっと買ってもらったおもちゃなども、こわれた時は自分で修理して使っていました。鉛筆削りだってありましたが、鉛筆だって時々はナイフで削り、うまく削れた時は友達に自慢した事もあります。親の持っている工具箱にも興味があったし、何かを分解して中の構造を見るのはワクワクしたものです。

しかし今はどうでしょう。色々な機器の機能が向上した代わりに、中が複雑になり素人では修理できなくなってしまいました。テレビだって今は使い捨て。価格も下がり、修理するよりむしろ新品を買った方が安くなりました。車だって、今は機械というよりもむしろ電化製品に近くなりました。そして電気自動車なんて、防水加工された電化製品そのものです。また、お掃除ロボットに、人口知能。人間をとりまく環境は急速に変化しています。しかし便利になった反面、人間はどんどん退化しているような気がします。現に私も地図ナビゲーション機器を持っていますが、どこに行くにもそれをあてにしてしまい、元々の方向音痴に拍車がかかってしまっています。しかしせっかくある機能を使わないのも損なような気がしてしまい、つい頼りにしてしまいます(冷汗)。

これが時代の流れだと思うので、携帯電話のゲーム等にはまっている子供達(大人も…)を責める事は出来ませんが、せめて空想の世界と現実の世界の区別くらいはつけて欲しいと思います。最近は個人投資家なども増えているようで、そういう人がカッコいいみたいな風潮も見られますが、やはり「もの作り」が、いつの時代も産業の中心であって欲しいと思います。そういう意味では農業も「もの作り」ですよね。しかも私たちの野菜はその価値を理解してくれている方に大切に食べていただいています。もの作り従事者として、これほど嬉しい事は無いと思います。

「有機農業」そして「提携」という事では私たちのグループも「老舗」という域に入るのかもしれません。世の中には「老舗」と言われている名店が数多く残っていますが、そういうお店の中には、昔からのこだわりを持ち伝統を守りつつ、かつ新しいものにも積極的に挑戦しているところもあります。特に周囲に惑わされないという部分は大切だと思うし、一度その部分を見失ってしまうと、おかしくなった時に戻る原点がなくなってしまいます。また、自信がなくあちこち手を出すと、本来歩むべき道を見失ってしまいます。先日テレビで「すっぽん鍋」の名店を紹介していましたが、なんとメニューはもちろん「すっぽん鍋」のみ。そして、そのお店のこだわりは、「長年使いこんで、おいしい出汁の染み込んだ土鍋」だそうです。しかも、お湯とご飯を入れて火にかけるだけで鍋から出汁が出て、おいしい雑炊が出来上がります。ほんとうにお宝だと思います。

さて、私たちこの二つの会にとってのお宝は何でしょう。あえて言うのであれば「人」でしょうか。先日の食べる会総会で「提携とは分かち合う事。楽しい事もつらい事も…」という話がありました。そんな短い言葉で、しかも深い意味を持った表現ができるんだと驚きました。そしてそういう気持ちは、なにも提携に限らなくてもとても大切な事。今の世の中で忘れられかけている最も大切な事だと感じました。もちろん、家族、隣近所、そして遠く離れた外国にもそういう気持ちを持って接する事ができたらいいと思います。皆がそういう気持ちを持てば、戦争だって無くなるかもしれません。

「白いまんま(ご飯)を腹いっぱい食べたい」これが貧しい時代の皆の夢でした。しかし世界にはまだまだ飢えで亡くなっていく人々がたくさんいます。世界中の人が安全でおいしい食べ物を腹一杯食べられたら、きっと笑顔になるのではないでしょうか。銃を背負った兵隊さんだって、ごちそうを目の前にしたら、肩から銃を降ろしてくれるはず。童話の中で旅人のコートを脱がせるように、武装を解除させるのは「北風」でなく「太陽」の暖かさかもしれません。

「食は命なり!」命を育て、そしてそれを分かち合えるこの幸せに感謝したいと思います。

生産者番号 56番 八代弘樹


オーガニック食品 ブログランキングへ

|

« 簡単な蛇口方式の意外な盲点 | トップページ | 出荷事務の責任者(事務長)になって   ~ 心をつなぐ一本の糸! ~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 簡単な蛇口方式の意外な盲点 | トップページ | 出荷事務の責任者(事務長)になって   ~ 心をつなぐ一本の糸! ~ »