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2015年11月 7日 (土)

「知られざる鶏の生態」  ~ 頑張れピーちゃん ~

また皆さんに「誇大表現じゃないの」と言われそうですが、前回のメールマガジンで予告してしまいましたので、なんとか題目に負けない内容にしたいと思います。

私はよく人間社会と他の生物の社会を比較したりしますが、鶏については比べ易い事もあり、つい色々と比較していまいます。鶏が元気がないとこっちも元気が出なくなります。ですから鶏舎を見回った時に死んでいる鶏を発見したり、元気のない鶏を見かけると本当に気になります。我が家の若鶏たちだけが卵をなかなか産まないのも、何か原因があって体調が悪いのかな~などと考えてしまいます。蜂に刺されながらフカフカのベッドを作ったり、エサが単調にならないよう気遣ったり…。でももう他の家では3週間以上前から産みだしたとの話もあり「もしかしたら産んでるのに、割って食べてしまっているのかな」などとも考えながら、産卵場所を毎日チェックしては肩を落とす毎日です。

もちろん若鶏たちも「ピヨピヨ」から「コッコッ」に声変わりはしているのですが、中には成長が遅い鶏もいます。勝手に「ピーちゃん」と名づけました。写真を見ればわかると思いますが、親と子に見えるほど。他にも若干小柄な鶏が何羽かいますが、ピーちゃんはまだヒヨコのようです。背が小さいのでみんなの足元でもみくちゃにされながらも一生懸命に頑張っています。いつも鶏舎に入る時に「まだ生きているかな~」って恐る恐る中を覗きます。隣の鶏舎ではここ2、3日、血の出た鶏のお尻を突っつく行為があり2羽が亡くなりました。弱いところを他の鶏に見つけられると集中攻撃に合って1時間ももちません。そう考えると多分ピーちゃんは皆から相手にもされていないのかもしれません(それはそれでかわいそう…)。弱って死んでしまうのは時間の問題かもしれませんが毎日見守っていきたいと思います。そして今までこんなに長生きした小さな鶏は初めてなので、なるべく忘れないでいてあげようと思います。

Photo_6

話は変わりますが、鶏にも色々な性格があります。エサを持っていくと私に飛び掛かってくる鶏。また逆にあまり興味を示さない鶏もいます。しかし鶏たちは鼻が良く、釜で煮た野菜等を持っていった時には、エサが見えていないのにザワザワします。また母が時々スーパーで大きな魚を丸ごと買ってくるので、切り落とした頭や内臓も鶏のエサにします。その時はまるで気が狂ったようにエサに群がります。鶏の鼻なんて口ばしの元に小さい穴が二つ開いているだけなのにすごいですね。また50㎝くらい前に落ちたものがエサかどうかを瞬時に判断します。人が鶏舎に入ると何かエサをくれると思って鶏たちがくっついてきます。靴についた泥とかも盛んに突っついて食べます。以前に私が卵を集めながら、産卵場にあった丸くかたまった鶏のフンが地面に落ちた時があったのですが、その時鶏たちは一瞬近づく動作をしますがすぐにやめました。そのあと、靴についた泥をフンのような形にして落としたら鶏達が集まってきてすぐにパクリと食べてビックリしました。目と鼻で判断しているのでしょうね。またいつも卵を温めている鶏がいます。人が近づくと、しかたなく温めるのをあきらめて腰を浮かせてくれるのですが、その状態で体をゆすっても頭の位置が変わらないのを少し前に発見。長い首を匠に操って頭の位置は動きません。多分、目で一点を見つめていると自然と頭が固定されるのだと思います。生き抜く上で必要な事でエサを逃さず食べる時などもその機能が活かされているのだと思います。私達の鶏は比較的野生に近い環境で生活しています。

ところで、若鶏が卵を産まない事は母も気にしています。先日その事を母に相談したところ「うちの鶏は奥手なんじゃじゃないの」とサラッと言われました。鶏の世界にも恋愛があるのかもしれませんが、人と違って愛し合わなくたって卵は産むので、その時はちょっと違うのでは…と思いました。しかし母らしいユーモアのあるコメントに思わず笑ってしまいました。でも確かにメンタル面の影響もあると思います。福山雅治さんのようなイケメン鶏がいた方が雌鶏たちの女性ホルモンの分泌も良くなり女性度もアップするでしょうね。その時は否定しましたが、母の言う事も一理あるかもしれないと後になって思いました。

また以前にメールマガジンに載せた集中治療室のような隔離部屋ですが、そこに入っていた雄鶏が2ヶ月くらい前にお亡くなりになった後、私がエサをやりに入っていくと、そこにいる雌鶏が私にモーション(求愛行動)をかけてきます。相手は鶏ですが「俺は人間ですけど…(冷汗)」と、ちょっと恥ずかしくなります。私の事を雄として見てくれていると思いたいとこですが、以前にも同じような事があり、その時に母に話したら「私が鶏舎に入った時も同じよ」と一刀両断されたのを思い出しました(苦笑)。そういう時はしかたないので首を少しマッサージしてあげます。そうすると少しは満足したのか、羽をバタバタさせエサを食べ始めます。またバケツで遊んでいるうちに頭からすっぽりかぶってしまったり、狭い場所に入り挟まってしまったりと鶏の行動は予測不能です。

鶏は高いところで寝る癖をつけなければなりません。それは地面にはワラやもみがら等の有機物は敷いてあるものの、そこで固まって寝ると温度も上がり、菌も繁殖し鶏が病気になりやすくなるからです。また棒につかまってないとお腹を地面に押し付けて寝るのでお腹の骨が変形し良くないそうです。我が家も高い棒まで登りやすくするために平らな板を設置しました。そのおかげで高い場所で寝る鶏が少しづつ増えてきた気がします。後は初産の卵を待つばかり。もしも産んだらもちろん真っ先に私が食べますよ。だって若返ると言われていますから…なんちゃって。

生産者番号 56番 八代弘樹

 


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コメント

人間だって、奥手な方いますものね。鶏さんだって…三芳のみんなの家で泊まらせて頂いた時のことを思い出しました。

頑張れピーちゃん!!!

投稿: 萩原 祐美子 | 2015年11月11日 (水) 08時02分

コメントありがとうございます。鶏の動作を見ていると、みんな勝手な事ばかりして、また面白くて時間を忘れてしまいます。春に来たヒヨコたちがたくましく成長し、今は羽根も立派になりました。
また機会があればメールマガジンで紹介したいと思います。

投稿: 八代弘樹(56番) | 2015年11月28日 (土) 10時28分

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