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2015年12月19日 (土)

野菜の規格とB級品の活用術

「今年はずいぶん柿がなったな~」と思っていたのもつかの間、夏になると害虫(へた虫)の被害に合い、ヘタの部分からボタボタ落ち始め、柿の木の下はひどい状態に…。それでも今年は昨年よりも豊作であったのか、秋になると木に残っている柿の実の色が紅みを帯びてきた。先日テレビで、果物が豊作と不作を繰り返す仕組みを解説していたが、柿については今年は豊作のようだ。昔、柿は1箱4kgであったが、害虫被害等でなかなか1箱になりにくい事、そしてなるべく多くの方(ポスト)にお届けしたいとの事で、1袋1kgの小袋での出荷となった。そしてまだ誰も出していないうちにと、せっせと袋に詰め出荷したところ、「ギョギョッ」。なんとライバル登場。しかも柿の大きさは我が家の1.5倍!「大きいのがいいってわけじゃないよ!」と言っても、たぶん八百屋の店先に並べられたら我が家の柿が売れ残るでしょうね(冷汗)。しかしもちろん三芳の場合は1袋に入っている個数は違いますから、食べる会の方は損しません。我が家の柿の方が個数が多いのでより多くの方の胃袋へ届くわけです。このように会員の皆さんの中で毎回届く野菜や果物の大きさが違うと思われている方も少なくないのではないかと思います。しかし実はこの柿についても小さすぎてはいけない(…g以上)という規格が決まっています。我が家でも野菜と同様に柿の木の根元に肥料をあげたり、余分な実を取る(摘花)作業をすれば大きい実になるのかもしれませんが、野菜たちと違って「何もしなくても実はなるし、どうせまた虫にやられるんだっぺ」という姿勢が悪いんでしょうね。また、柿の実も早く落ちてくれれば余分な養分は使わなくて済むのでしょうが、そろそろ色づきはじめるという頃に落ち始めるので、養分はかなり使ってしまっているため、残った実に養分がいきわたらないんでしょうね。「もっと早く落ちてくれればいいのに…」などとブツブツいいながら、高枝切りばさみで収穫しています。ちなみに我が家では種類にもよりますが、3割くらいの実が規格外になります。

同様に枝豆も「実の入っていないサヤがあったり、不格好ではダメ」という暗黙のルールがあります。なぜ「暗黙」なのかというと、枝豆は出し始めとピーク時とでは豆の膨らみ方が格段に違うからだと思います。ですから、サヤが膨らんでいるか否かは出荷する本人に(出荷時に係のチェックもあるが…)委ねられています。出始めはまだあまり膨らんでいませんが、初物のその若い豆はおいしいし、またピーク時のパンパンに膨らんだ豆もまた、味がしっかりして食べごたえがあっておいしいと思います。そして食べる側の好みや茹で具合などにもよります。まあちょっとわかりづらいところもあるので、今回は写真を撮ってみました。右側が出荷できる豆で左側がB級品です。ちなみに左側の一番上は実は一応入っているがバランスが悪いのでNGという例です。しかし収穫する時にひとつひとつ時間をかけて吟味していては日が暮れてしまいますので、カゴを2つ近くに置いて、枝から豆をもぐ際に視覚からの情報、そしてその他に手(指)の感触も参考に瞬時に豆の品質を見極め、二つのカゴに選り分けます。虫食いなどもありますし、膨らんではいるが中が空洞になっているものもあるため、指先の感触も重要になってきます。しかしそれでもミスはあるので、袋に入れる時にもう一度チェックします。

Photo_5

このように我が家ではこの時期、常に作業場にはB級品の柿があり、私は一日に5個くらい(ワイルドに)丸かじりします。また食卓には常に枝豆。ですから私のお腹の5割は枝豆と柿が占めています。また、食べきれない時には近所に分けてあげたり、配送などで持って行き、お世話になっているポストの方などにおすそ分けする時もあります。現在私が出荷事務の責任者である事はポストの方にはだいたいばれています。ですからこちらのミスなどがあった時には「では、担当に話しておきます」では済まされません(冷汗)。そういう時に、手持ちのB級品野菜が役に立つわけです。1週間に1回の都心への配送。やっぱり和やかな雰囲気で行ってきたいものです。「食べる会」と「三芳」は、ずっとお互いに相手にお世話になっているという気持ちを持ちながら、ここまで来たのだと思いますが、なかなかお会いできる機会も減ってきていますので、お会いした時に少しでもその気持ちを伝えたいと思っています。ですから、決して「護身用」として持っていっているのではないので、お間違えなく(笑)!

今年はB級の柿もたくさんあったので、いつも以上に配送に持っていきましたが、会員の方に「少しくらい小さくても柿は柿でしょ。出荷したらいいのに。」というありがたい言葉もかけていただきました。しかしそこはやはり農家としての「プロの精神」を大切にしたいと説明しました。人はどうしても楽な方向に逃げたくなるもの。ですから「柿の大きさが許されるのなら川野だって、夏みかんだって、温州みかんだって大きさはなんでもいいでしょ…」という悪循環が生まれるかもしれません。実際、温州みかんはサイズの小さなものを集めた「みかんB」という区分けも作っています。通常のみかんよりもかなりお安い設定でちょっとかわいそうになりますが。私達は「ちゃんと野菜や果物のお世話をして、胸をはって会員の皆さんにお出しできるものを作る」という事を基本に色々な決まり事を作っています。これから、更に気象等の影響で農作業が大変になるかもしれませんが、仲間と協力し合いながら頑張っていきたいと思います。

ちなみに皆さんが気にしている、昨年大不作だった「温州みかん」ですが今年はそこそこの出来のようです。皆さん良かったですね。やっぱり三芳の「のしもち」で新年を迎えて、こたつに入って三芳の「みかん」…ですよね!

生産者番号 56番 八代弘樹


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