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2015年12月19日 (土)

今年の夏を振り返って  ~ 芋掘り仕事と心理作戦 ~

朝露の降りた畑で、おせじにも良い出来とはいえないさつま芋を掘りながら、今年のさつま芋に関わる事を色々と思い出していた。両親と一緒に植えた苗。もうちょっとで夏の日照りにも耐えられるだけの葉が地面を覆うのに…というところでの雨不足。もう少し待ってくれと天を仰ぎ祈るも、日に日に色が黄色くなっていく葉の色を見ながら、しかたなく重い腰を上げてタンクに入れた水をかけた。さつま芋に水をかけるのは14年間で2度目の事。

今年の芋の出来はどうかというと、場所によって様々。葉がしっかり地面を覆っていた場所や水をかけてあげられた場所はまあまあの出来でした。良くない場所もありましたが、逆によくここまで育ってくれたと感謝しながら芋掘りを行いました。しかし過去にはもっとひどい事も…。ショックの大きかった順にいうと、「①虫に表面をかじられてほとんど出荷できない」が1番。そして「②ネズミにかじられた」が2番でしょうか。①については私がまだ農業を始めて2、3年目だったと思う。両親に刃向って今まで作っていた場所と違う場所に植えて失敗しました。未だに何のイモムシだかはっきりわかっていないが、確かカブトムシの幼虫よりふたまわりくらい小さいイモムシだったと思うが、8割以上の芋の表面を舐めるように食べられてしまった。しかもそういって傷をつけられると、そこを数えきれない数のダンゴ虫が更にボロボロに舐めてダメ押し。今年も同じような被害にあった仲間もいるようですが、我が家では原因を調べてもしかたないので、現在ではその場所はあきらめて別の野菜を植えています。また②については、モグラの堀った穴を小さな野ネズミが住み処にし、その穴から届く部分の芋をかじる。今年は10%くらいがその被害にあった。さつま芋は「うね(土を盛り上げた場所)」の頂上に苗を植えるのだが、ごくまれにその同じうねの芋が全滅する時もある。また太い芋の方がモグラの穴とぶつかる可能性が高いので、いい芋ほど被害にあう。しかし、もぐらがいるのは安全で良い畑の証。ですからネズミ被害は有機栽培とは切っても切り離せないものかもしれませんね。実際に芋を掘っている最中に急にネズミが飛び出してビックリというのもめずらしくありません。

今年は掘ろうという気持ちがくじけるほどではなく、なんとか最後まで掘る事ができました。それは時々大きい芋が出てくるためです。そういう目の前にぶら下げられた人参に引っ張られ、午(うま)年の私はなんとかゴールしました。まあ、結果的には重さ不足で出荷できない芋が5%くらいありましたのでネズミ被害と合わせて約15%くらいでしょうかね。今まで暖かかったので霜に当たり腐ってしまう事もなく、まあまあという感じです。

話は変わりますが、先日、気持ちのいい晴天の空のもと(飲み食いは家の中であるが…)感謝祭が行われた。生産者は皆、何らかの係になり準備や当日の作業を行いました。私は会に入って初めて畑見学の担当になった。見学希望者を乗せたバスが我が家へ到着。以前にもお話した通り、我が家は人手がある方なので、グループ全体では畑の仕事が進んでいると思う。しかし会員の方から「これからまだまだ大変そうですね」、そして「これだけ広い土地を家族だけで管理できるの?」という質問がありました。それでも我が家は全体の半分の畑は自宅の周辺にあるので色々と都合がいい。これから「夜盗(ヨトウ)虫」が発生する時期なのだが、目につくところに畑があると発見が早い。実際、野菜を出荷しながら次の野菜の準備を進めるのは大変。ましてやお米の収穫時期と重なると、どうしても畑の作業にそのしわ寄せがくる。まあ、今回はきれいに整備された畑とはいかなかったが、農家の苦労について少しは実感していただけたのではないかと思う。しかしそんな畑とはいえ、会員の方に見に来てもらえるのは本当にうれしく思いました。当日は畑を歩きながら「ちょっとしなぶれたブドウ」や写真の「紀州本みかん」を手に、楽しい畑見学であったと思います。

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また、既に事務だより等でもご連絡しましたが、こだわりのカステラを作る事になりました。もう既に予約の連絡、また「いつ作る予定なのか?」という問い合わせもきています。人は「限定」という言葉に弱いもの。特に「数量限定」などというと「欲望スイッチ」がONになるようです。今回のカステラも卵の関係でなかなか作れないという話を聞くと逆に食べたくなりますよね。私がそれを実感したのが、前回作った「うどん」です。比例配分した後に特注を受け始め、残り300くらいからなかなか減らなかったのですが、お便りで「残り100」とお知らせした途端に特注の嵐(ちょっとオーバーですが…)。その後ほぼ1週間で完売し、結果的に足りなくなる始末。これからはこの心理をうまく生かして、会員の皆様の心を操る事ができたらいいですね(イッシッシ!)。しかしカステラはそういう心理トラップを仕掛けているわけではありませんし、もしも私がそういう悪だくみを考えても、きっと仲間に止められるでしょうね(笑)。という事で、今後も「特注の嵐」でなく「非難の嵐」が吹き荒れないように気を付けたいと思います。

生産者番号 56番 八代弘樹


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コメント

 し、しまった…たくわんを作ろうと思っていたのに、糠を特注するのを忘れていました。あと、マヨネーズにカステラも…まだあるかな (^・ω・^ )

 マヨネーズ、私の家族がとても楽しみにしているんです。私が作るのとまた味が全然違っておいしいらしいです。それを聞いてええ~、という顔をしてしまった私に、息子が「いや、ママのはママの味で良いんだけれどさ」と。そりゃ、三芳の卵が原料の松田のマヨネーズじゃ敵いっこないですけれど…原料は同じなのにぃ。
 松田のマヨネーズには会を知る以前からお世話になっていましたが、三芳の卵原料のマヨネーズは、安心感がまるで違います。

 カステラも楽しみです♪

投稿: 萩原 祐美子 | 2015年12月21日 (月) 06時52分

いつもコメントありがとうございます。
ご自分でタクワンを作られるんですか?
すごいですね。我が家ではもう10年以上作っていないので、他の生産者から分けてもらったりします(苦笑)。
ヌカはブログに書いた通り今は無いですが、年明けすぐに精米しますのでその時にでもお願いします。またもち米のヌカはたくわんが酸っぱくなるのでご注意ください。ですからもちろん三芳では使いません。
そしてカステラとマヨネーズですが、カステラは受付けギリギリですので1つはこの段階で受け付けます。マヨネーズとヌカについてはメールで三芳までご連絡ください。もしもカステラの数を増やすなら、今週中にご連絡を!

投稿: 八代弘樹(56番) | 2015年12月22日 (火) 11時48分

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