« 今週の野菜 | トップページ | 赤ちゃんは皆かわいい  »

2016年1月21日 (木)

いちばん憂鬱な日 ~ 鶏たちの最後の昼(晩?)餐 ~

いつもならそろそろ初霜の便りもくる頃ですが、今年は暖かいため、体は楽で助かっています。しかしその半面、害虫(夜盗虫や黒虫など)も多く、葉物野菜に魔の手が迫っているようです。我が家でも夜盗虫にキャベツとほうれん草がやられました。ほうれん草は細かいので虫取りはあきらめましたが、母が少し前にやっと植えたばかりのキャベツがボロボロに…。現在は母が一生懸命に虫取りをしています。私もその現場を見てしまうと、手を出したくなってしまい私の仕事が更に遅れてしまうので、心を鬼にして(都合主義ですが…)キャベツに関しては母に一任しました。しかし先日ちょっと気になり見にいったところ、ものすごい状況になっていました。これではさすがの母もギブアップ寸前になるな~と感じました。しかたないのでとりあえず写真をパチリ。ほうれん草もむしろ葉物の中では比較的害虫被害は少ない品目なので、こんなに被害を受けるのは初めてかもしれません。今回はその二つの写真を載せさせていただきます。しかしながら最近は、本当にその年によって天候が全く異なりますね。昨年まで数年間は初冬に極端に雨が少なく、小松菜やホウレン草などの葉物野菜の出荷が遅れ、年末年始に合わせて世話をしていた葉物も結局間に合わない事も多々ありました。しかし今年は育ちが早く、既に皆さんのもとへも届いたのではないかと思います。しかし逆に雨が多いため、根がしっかり張っていない箇所も多く、ほうれん草は砂地の場所は大丈夫でしたが、それ以外の3割くらいが黄色くなってしまいました。

Photo

Photo_2

さて、表題の「憂鬱」な理由ですが、それは自分の家の鶏をお肉にするためです。ちなみに三芳では鶏をお肉にする事を「つぶす」といいます。そして自分の家の番になると、前の日の晩に鶏をつかまえて指定のカゴに入れなければなりません。鶏たちは鳥目で暗くなると動けなくなるので、比較的簡単には捕まえられますが、体をしっかり捕まえないと羽をバタバタさせ暴れます。そのため鶏舎内の乾いた鶏糞が舞い上がり、作業者は鶏糞だらけになります。しかし、今年もその作業はなんとか無事に終わり、明日の午後からの解体作業を待つばかりとなりました。

しかし夕方に捕まえてしまうため、その日の昼が鶏たちにとっての最後の食事となります。今から栄養満点の食事を食べさせてもしかたないのですが、最後くらい大好きな葉物野菜をたらふく食べさせてあげたいと思い、小松菜、カブ、ホウレン草の葉を食べさせてあげました。これが鶏たちにとって「最後の晩餐」となるわけです。そして、その鶏たちが競争で食べる姿をしばらく見ていました。

思い返すと、今年お肉にする鶏たちはとても優秀で、たくさんの卵を産んでくれました。2年半前に200羽のヒヨコを入れましたが、もともと体が弱い鶏はヒヨコのうちに亡くなります。また動物にやられたり、ケンカによる負傷や内臓疾患などが原因で自然に数が減って100匹くらいになっていました。それでも、現在でも他の若い鶏よりもたくさん卵を産んでいて、つぶすにはもったいない気がしましたが、そこはしかたありません。母もその鶏たちが産む卵が多いので、別の鶏舎の鶏をつぶすのだと勘違いしていたほどです。

捕まえる時は、夜に鶏が騒ぐので近所の人たちもちょっと気になっているかもしれませんね。またつぶす当日も作業場(解体場)で大声をあげます。自分の鶏だと思うと、その声を聞くとどうも心苦しくてなりませんが、まあ実際には処理場で私も担当の作業を始めていますので、その作業に集中する事でなんとか気にせず過ごしていられるような感じです。

ところで、鶏といえば「ピーちゃん」が気になっている方もいると思いますが、いよいよ他の鶏たちからのいじめもひどくなり、少し前に避難場所(シェルター)を作ってあげました。壁に透明な板を立てかけただけの簡単なものですが、最近はそこにいる時が多くなってきました。他の鶏は大きいのでその場所に行く事ができないため、とりあえず攻撃をしのぐ事はできます。しかしこれから寒くなり、あと何日頑張っていられるのかとても心配です。他の鶏に気付かれないように、こっそりエサを入れてあげています。明日からひとつ鶏舎が空く事になるので、新たなヒヨコが来るまではそこに移してあげようかと思っています。しかし他の仲間と引き離すのもさみしいかな…なんて色々と考えてしまいます。動物の言葉がわかったらと考える時もありますが、鶏に関しては良く鳴くし、とってもおしゃべりなのでわからない方がいいのかもしれません。ひょっとして私の悪口ばかり言っているかもしれませんしね(笑)。

いずれにしても、もうすぐ冬の到来です。霜が降りると冬野菜のうま味も増します。また、玉ねぎの苗も今年は良いようです。ほとんどの生産者は定植が終わり、根がしっかり張ると天に向かってまっすぐ伸びていきます。温州みかんのように今年は色々な野菜が豊作になるといいですね。

生産者番号 56番 八代弘樹


オーガニック食品 ブログランキングへ

|

« 今週の野菜 | トップページ | 赤ちゃんは皆かわいい  »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 今週の野菜 | トップページ | 赤ちゃんは皆かわいい  »