« わっかるかな~   ~ 大切な選別作業 ~ | トップページ | この異常気象で分かれる明暗  ~ シイタケのやる気スイッチ ~ »

2016年1月21日 (木)

ネームバリューの上であぐらをかく企業  ~ 「提携」の本来の目的とは ~

 最近、世界トップの自動車メーカーによる排気ガス制御システムの不正や日本の建設会社による杭打ちデータ改ざんなど、大手有名企業の不正が次々と明らかになっています。そしてついこの前、数十年間にわたり人の命に直接関わる血液製剤の製造過程の不正と会社ぐるみのデータの隠蔽が明らかになりました。血液製剤といえば、非加熱製剤により多くの方が被害を受けた「薬害エイズ事件」は30年以上前の出来事とはいえとても衝撃的で記憶に残っています。また「薬害肝炎」も同様に血液製剤によるものがあり、もちろん直接人が口に入れる薬の製造のルールは厳しく定められているはずですが、その中でも特に血液製剤の製造に関しては徹底管理されていなくてはならないはず。「いいかげんさ」という面では海外の事ばかりが報道されているが、各メディアは国内にこそ目を向け、それが話題になった時だけでなくその後の経過もしっかり報道して欲しいと思います。

 さて、人が口に入れるものといえば、私達の育てた野菜たちもそうである。食べる会の抜き打ち検査機関(笑)である「縁農委員会」の方が中心となって、毎月のように三芳に足を運んでくれているが、昔に比べてその人数も減ってきているようです。ちゃんと三芳をチェックしなくて大丈夫ですか?あやしい生産者はいませんか?でも、食べる会の方にもっと三芳に足を運んでもらうのに、こんな形の誘い方はダメですね(笑)。それよりも縁農委員の方と三芳との癒着は大丈夫でしょうか。みんなの家での夕食時の様子等を見ると、もう仲良くなりすぎちゃって、監視どころか食べる会と三芳の区別もないような関係になっているようですよ…なんちゃって。でもそういう関係になれるって本当に幸せだって感じます。色々な事情で、今はなかなか三芳に来れない方もいると思いますが、現在は「農」ではなく「農」ですので、交流のためのイベントだと思って気軽にお来しください。また現在(12月上旬)はここ南房総も紅葉を見る事ができます。養老渓谷などは特におすすめですが、家族でドライブついででも結構ですので、私達の畑を見たい方はぜひご連絡ください。

 話は戻りますが、今この時代、信頼を得るのは大変ですが失うのは簡単です。特に食品会社などは、社員が真面目にやっていても、販売店舗で異物を入れられたりする場合もあります。しかし私達の野菜は店舗で売るのではなく、直接皆さんの元へ届きます。全て私達の責任です。「提携」はどちらかというと農家を守るためのルールのように思えます。しかし本当にそうなのでしょうか。確かに40年前は社会に逆らって有機農業を行う農家は少なかったかもしれません。しかし現在は「有機野菜」(※認証を受けている)と名のつくものを育てている農家は増えてきました。ですから私達農家は昔と同じ考えではいけない気がします。私達は食べる会のお墨付きをいただき有機認証を免れています。それは大変ありがたい事です。しかし私達はその代わりに、ビニールハウスやマルチ(土の表面を人工のもので覆う事)を使わず、また堆肥や肥料なども自分たちで作り、有機認証よりも更に厳しい条件で野菜を育てています。また全量引き取り(三芳が決めた量を受けていただく)、そしてダンボールや紙袋、卵パックなども何度も繰り返し使わせてもらい経費を最小限に抑える事が出来ています。でもその分、自然食品店などより安い価格で安全な野菜をお届けできていると思っています。しかしその全ては提携による特別ルールがあるからこそ。「提携」というのはお互いに束縛しあうものではなく、相手の立場に立ち、なるべく無駄が無くお互いが望む一番良い関係を築く事。そしてそのためのルール作りを共に行う事ではないかと思います。

時々食べる会の方から「生産者は頑張っているのだからもっと自信を持って、もっと威張ってもいいんじゃないの」と言われます。しかしそうできないのは、やはりどこかで「甘え」のようなものがあるからだと思います。提携があっての私達だと感じているからだと思います。食べる会の方で私達生産者に「私達が野菜を買ってあげてるんでしょ」と言う人はいません。ですから生産者も威張らず謙虚であってしかるべきです。ただ、魅力ある農家を目指す努力は忘れてはならないと思います。

食べる会の皆さんとの交流の減ってきた現在、お互いの情報をどう伝え合うかがとても重要になってきていると思います。今回、問題をおこした企業のように不正をしたり、また誇大な表現[決してメールマガジンの事ではありません(笑)]などは問題がありますが、実際に行っている事をしっかりと伝える事ができるか否かで、相手に与える印象は大きく変わってきます。私達も野菜作りへのこだわり、そして食べる会の方を想う気持ちには自信があります。しかし私達は農家であるが故、話をしたり文章を書く事は決して得意ではありません。しかし、新しく会員になられた方などもいらっしゃるので、これからもアンテナを伸ばし、相手が欲しがっている情報をお伝えしていけたらと思います。縁農委員の方々は検査機関ではなく「親善大使」です。ちなみに今週末も三芳の婦人部との交流会のため、色々と準備をしてくださっています。これからも二つの会のキューピット役としてよろしくお願いします。

生産者番号 56番 八代弘樹


オーガニック食品 ブログランキングへ

|

« わっかるかな~   ~ 大切な選別作業 ~ | トップページ | この異常気象で分かれる明暗  ~ シイタケのやる気スイッチ ~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« わっかるかな~   ~ 大切な選別作業 ~ | トップページ | この異常気象で分かれる明暗  ~ シイタケのやる気スイッチ ~ »