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2016年1月21日 (木)

赤ちゃんは皆かわいい 

人間を含め、動物の赤ちゃんは皆かわいいですね。テレビでも犬や猫、そして動物園などにもいる動物の赤ちゃんもよく紹介されるが、やはり皆かわいい。最近は「ブサかわいい」という、ちょっと不細工でそこがまたなんともかわいい動物たちも人気なようである。そして私の周りではちょっとした「お孫さんブーム」が起きている。ちょっと昔に流行った「なして、こんなにかわいいのかよ~ 孫という名の宝も~の~」という演歌ではないが、やはりお孫さんのかわいさは格別なようです。ある研究者の話によると、動物の赤ちゃんがかわいいのには理由があるらしい。それは産まれてすぐは一人では生きていけないからだそうだ。馬たちのように産まれてすぐに立って歩いたり、イルカのようにすぐに泳ぎまわるようなたくましい動物たちもいるが、それでも決して一人では生きていけない。かわいければ誰かが助けてくれる。人だって小さな赤ちゃんが道端でひとり泣いていればなんとかしてあげたくなりますよね。動物の赤ちゃんがかわいいのは、そういった気持ちが自然とわいてくるようにするためだそうです。

では植物はどうか…。確かにかわいさに関しては動物にはかなわないが、それでも芽が出たばかりの植物はやはりかわいい。私の持論「種まかずして実りなし!」の通り、私はいつも種を多めにまきます。後で「もっとまいておけば良かった」と悔やまないためでもあるが、結果その事が原因でいつも自分の仕事を増やしてしまっています。毎回反省はするのだが、それでも最後に苗が余り気味になる。定植(最終的に苗を畑に植える事)作業は時々母も手伝ってくれる。私が配送に行って畑仕事が出来ない日などにも、私に代わってその仕事をしてくれるのだが、その後に決まって母が必ず「苗を…本定植したからもう充分でしょ?」と私に言います。母の経験上から、これ以上植えても他のメンバーとぶつかり出荷できないからである。しかし苗床に残された苗…何とも悲壮感が伝わってくる。水をかけなければ日に日にしおれてくる。真夏などは2日くらい水かけをさぼっただけで枯れてしまうので、過去にそのまま枯らしてしまった事もあったが、いつも「このまま見捨ててしまっていいいの…?」という心の声に背中を押され、最後は私があたりが暗くなってから親の仕事の邪魔にならないような場所(畑)に植える。そういう時は、苗たちも心なしか喜んでいるようにも見える。

食べる会の方の中にも、自宅の近所に畑を借りて野菜を育てている方も少なくない。また、なんとここ南房総市に田んぼや畑を借りて、通いながら仲間で米や野菜を作っている人もいて驚いた。昨年から少しではあるがその方に野菜や稲の苗を提供させていただいた事もあり、色々とアドバイスをさせていただいた。私も三芳の中ではまだ「ひよっこ」ではあるが、その時だけは「指導員(ちょっと偉そう…)」である(笑)。私達と比べて決して良いと言えない条件の田畑。そしてもちろん数週間に一回の世話となる。昨年までの野菜の話などを聞きながら、本当に苦労されているんだという事を実感した。ラッキョのような玉ねぎしか収穫できなかった事。そして昨年までは痩せ細ったお米が少ししか収穫できなかった事。また海に近い事もあり、収穫間際の野菜が強風で潮風にもまれ一晩でダメになった事も。その方に「野菜を育てるって本当に大変ですね」と言われ、もっと格段に良い環境で作っているのに、しょっちゅう弱音を吐いている自分が恥ずかしくなった。野菜の苗を提供した時も「立派な苗ですね。大切に育てます~」と言われ、その後もその野菜の生育経過を教えてくれました。また今年は稲がたくさん収穫できたようで、玄米もいただきごちそうになった。

Photo_3

野菜だって動物と同じように手を差し伸べてあげなければ育たない。ましてや愛情を注いであげなければ立派に育たない。自分が育てたものは野菜だって何だって皆かわいい。特に種から小さな芽を出した時は嬉しいし、とってもかわいいです。今回はチンゲン菜の苗の写真を添付します。ですから苗床に残った苗たちを、収穫できなくてもいいから広い大地に連れていってあげたいと思う。昔、お世話になった露木裕喜夫先生が色々な実験をされ、そこから多くの事を学んだように、私もその苗たちを大地に植える事で何かそこから学ぶ事ができるかもしれないといつも思っています。

今この時代、時々「提携(TEIKEI)」という言葉が一人歩きしているように感じる時があります。私は提携で生産者と消費者がつながっているとは思わない。つながっているのではなく「ひとつになっている」のだと思います。食べる会の方たちは多くが都会に住み、様々な理由で自分の田畑を持てない方がほとんど。しかし本当はご自分で野菜を作りたい方もいると思います。ですからその方たちに代わり私達三芳の生産者が「食べる会の会員、そして三芳のメンバーも含め全員の田畑を守っている」という事だと思います。ですから食べる会の皆さん、これからもご自分の田畑だと思って三芳に遊びに来て欲しいと思います。

生産者番号 56番 八代弘樹


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