« 新しい道具にワクワク ~ あわてない、あわてない ~ | トップページ | イタリアンフェア開催中!  ~ 都会に居ながら自然を守れるって? ~ »

2016年6月18日 (土)

「笑点」桂歌丸さんの引退  ~ 本音を言い合える関係 ~

先日、人気番組「笑点」の司会者である桂歌丸さんが番組を降板するというニュースが流れ、多くの人が様々なコメントをされていました。「笑点」は我が家の人気番組ですので、歌丸さんの辛口の司会が見られなくなるのはもちろん残念ですし、新たに司会に指名された春風亭昇太さんの腕前、そして新たに加わる人が誰になるのかなど気になるところ。また少し前には競泳の北島選手などの引退もありましたね。このように、プロ・アマ問わずアスリートの世界などでは現役からの引退が早い。しかも個人競技の場合は競争相手との自分の実力の差がはっきり露呈してしまうし、それを埋めようと無理をすると今度は怪我にもつながります。またファンからは声援などもあると思うし、ご本人は本当につらいと思います。ですからその決断には色々な想いが込められていると思います。

笑点の話に戻りますが、全国には多くの落語ファンがいると思いますし、落語家の方も相当数いると思いますが、私のようなにわか落語ファンも少なくないと思います。にわか落語ファンとは笑点に出ている落語家さん以外はあまり知らないが落語を聞くのは好きという人。例えば飛行機に乗った時はヘッドフォンで流れる落語を必ず聞くというような人の事です(笑)。もちろん落語家さんは話術の職人ですので、もちろんその上下関係は厳しいと思います。特に同じ亭号(…亭、桂、林家など、名字にあたるもの)の一派にとっては皆がライバルでもあります。人によっては先輩を押しのけてでも人気者になりたい人もいると思いますし「笑点」に喉から手が出るほど出たい人はたくさんいると思います。しかし以前に24時間テレビの中のスペシャル寄席で病気により長期休業中だった林家こん平さんが特別に出演した時に、後遺症によって言葉を詰まらせながら懸命に想いを伝えようとしている師匠を、弟子である林家たい平さんが目を真っ赤にしながら、そばで支えていた姿を目にしました。その時、きっと厳しい指導と暖かい愛情の両方が存在するのだと思いました。しかし同時に、それは厳しさを乗り越えた者だけがわかる、単なる上下の関係を超えた境地なのではないかとも感じました。笑点の中では先輩から若手まで入れ混じっていて、皆が褒めたりけなしたりして番組が成り立っています。そしてそこに座布団運びも加わり更に盛り上がります。実際には座布団運びと落語家とは地位的立場は全く違うのでしょうが、座布団運びが座布団を強引に引き抜いた勢いで落語家が転がり落ちるようなシーンもあり「後でお叱りを受けないのかな…」と心配になる時もあります。師匠により弟子の育て方は異なると思いますが、やはり厳しい方がほとんどだと思います。私も会に入って15年くらいですが、大学を卒業後、一般の会社に13年間勤めました。私は機械を専攻していた事もあり最初は工場内の機械のメンテナンスを担当。いつも先輩と一緒に行動を共にしていましたが「技術は人から教わるものではなく盗むもの」という事を教えられました。先輩が機械を調整している時に私は工具箱のそばにいて、次に先輩が必要になると思われる工具を予測して待っていて、先輩がこちらを向くと「…の工具ですね」と言ってすぐに工具を差出していました。しかしよく失敗をして先輩に叱られたものです。私の新入社員時の厳しさは、日本古来の文化を継承していかなくてはならない落語をはじめ日本舞踊や歌舞伎などの職種、また先日亡くなられた演出家の蜷川さんなどの厳しさとはくらべものにならないのでしょうが、そういう最初に経験する事はなぜか体にしみ込むものです。

笑点も50年を迎え、初回あたりからっずっと出演してきた人がひとり、またひとりと抜けていくのは寂しいですが、次の世代にしっかりバトンを渡して、一歩下がった場所で見守るという事もまたすばらしい決断であるし、残ったメンバーもそれによってまた一皮むけて成長すると思います。

笑点と三芳村生産グループは似ている部分があります。一つ目は定年が無いという事。続けるかやめるかは他人ではなく自分で判断して決めなくてはなりません。二つ目は現役期間が長いという事。落語も農業も健康な体があれば続けられます。そして三つ目は、どちらにも「仲間」がいて、それぞれのメンバーが自分の持ち味を生かして頑張っています。三芳も同じようなもの。笑点と同様に先輩と後輩がいて、それぞれ適材適所で頑張っています。中には「俺は単純作業しかできないから」という先輩もいますが、その人がいなければ他の人がその部分を補わなければならなくなります。要するに笑点と同じく誰が欠けても困るのです。でも皆それがわかっているのか、いつも仲良く(苦笑)週に3回、力を合わせて野菜セットを作っています。

そして、農家の先輩達が頑張っているもう一つの理由は、食べる会の皆さんが私達を頼ってずっと野菜を食べ続けてくれている事。特に会の発足当時くらいからずっと会員でいてくれている方は特別です。先輩と一緒に配送に行った時などは、そういう方の昔話を聞いたりします。また各ポストによって雰囲気の違いもありますが、中には友達のように冗談の言えるポストもあります。しかし本音で会話のできる関係なんて、これこそ最高の関係ではないかと思います。「笑点」でいうと食べる会は落語家さんで私達は座布団(野菜)運びかもしれませんが、時には失敗して座布団を引き抜き転ばせてしまうかもしれません。しかしその後は一緒に笑い合える。だから「笑点」は50年間も続いたのだと思います。食べる会も三芳も「笑点」に負けずに50年目指して頑張りましょうね。

生産者番号 56番 八代弘樹


オーガニック食品 ブログランキングへ

|

« 新しい道具にワクワク ~ あわてない、あわてない ~ | トップページ | イタリアンフェア開催中!  ~ 都会に居ながら自然を守れるって? ~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 新しい道具にワクワク ~ あわてない、あわてない ~ | トップページ | イタリアンフェア開催中!  ~ 都会に居ながら自然を守れるって? ~ »