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2016年6月18日 (土)

イタリアンフェア開催中!  ~ 都会に居ながら自然を守れるって? ~

皆さん「イタリアンフェア」と聞いて何を想像しますか?「パスタ」ですか?それとも「ピザ」ですか?まさか「食べ放題」…?(笑)。食べ物を想像された方はきっと健康な方ですね。しかし残念ながら農業の分野で「イタリアン」と言ったら、今現在一番多く自生していると思われる雑草「イタリアン」の事です。しかし正式な名称は「イタリアン・ライグラス」。または日本名で「ネズミムギ」という外来種の草。飼料用作物として栽培されたイネ科の草が野生化して雑草になったとの事。言われてみれば、なるほど…麦のように穂ができるし、穂の一粒一粒の実(種)をよ~く見てみるとちょっとネズミのように見える気も…。そう思うとちょっとグロテスクな感じ。誰がネズミという名を付けたのかわかりませんが想像力が豊かな人ですね。しかも、麦の収穫の頃に麦の隣で穂を出しています。しかも我が家の麦は少し肥料が足りないので、場所によっては麦より背が高く、立派な穂を付けているところもある。

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以前、縁農で麦の草取りをしてもらった事がある。草取りのターゲットは雑草「イタリアン」。もちろん穂があれば一目瞭然だが、芽が出てすぐのその姿は麦にかなり似ているので見分け方を伝授した。イタリアンを見分けるポイントは「葉の根元が赤い」という事。ほうれん草は根が赤いが、もう少し上の地際のあたりが赤い。そしてその後に作業開始。各自が列を決めて、一斉にスタートした!それぞれ順調に進んでいる様子だったので作業に集中させ、しばらくたってから作業状況を確認。みんな完璧に……麦を抜いてしまったようだ(笑)。私の説明が良くなかったのかもしれないが、途中で「赤」の草を抜くのか、それとも残すのかがわからなくなってしまったようだ。雑草もちゃんと場所を選んで自生する…というか人間が見逃しやすい場所だから増えてしまうのでしょう。そう思って我が家の周囲の畑を見渡すと、もうあたり一面にイタリアンが広がっていて、荒地なんてイタリアンに完全制圧されてしまっています。これから特に田舎は高齢化が進み、荒地もイタリアンも増えていくでしょうね。以前に「雑草が砂漠化を防ぎ、地球を守っている」という話をした事がありましたが、名前に「ネズミ」という言葉が付くとあまりいい気分がしないのは私だけでしょうか。お米をネズミから守るために猫と共に奮闘しているせいもあるかもしれません。とにかく3大雑草「イタリアン」「スギナ」そして「ツユクサ(ザクサ)」を征するものは有機農業を征す…かな。

先日、我が家でも小麦の収穫をした。その時に写真をパチリ!黄金の麦の穂。そして植えたばかりの稲。その後ろに新緑の山々が連なっている。これぞ田舎の風景。自然が造り出す色、そしてそのコントラストの素晴らしいこと。絵心があればキャンバスに描きたいほどです。

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その写真を眺めていたら、私の好きな宇根豊さんの「百姓仕事が自然をつくる」という言葉を思い出した。有機農家が作っているのは有機野菜だけではない。バクテリアのような微生物、昆虫、そして大きな生き物たちも育てている。ツバメのヒナが孵る巣だってその材料のほとんど田んぼの土である。有機栽培の田んぼではトンボのヤゴが育っていて、夏になると故郷である私達の田んぼの上を皆で一斉に飛びまわっている。ですから私達のお米を何杯分か食べると、トンボを1匹養った事になります。ですから食べる会の皆さんも田舎の生き物や風景を守ってくれている事になるんですよ。

 しかし今年ちょっと気になっている事がある。それは以前にも報告した事があるが、蜜蜂の数が極端に減っている事。昨年のメールマガジンでは、私が春先にナ花をトラクターで耕していた時に蜜蜂が体にぶつかってくるほどたくさんいたのに、今年はその1割程度しか見かけなかった。そして6月になり夏のように暑くなってきても極端に増える様子もない。今一番使われている生物の中枢神経を麻痺させる「ネオニコチノイド系農薬」の影響かもしれないが、一番デリケートな神経を持つ蜜蜂の次は、何の生き物がその被害を受けるのであろうか。やはり身近なところで自然界の変化を感じ取ると不安になる。

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 さて、三芳の野菜たちですが…エンドウ豆、スナップエンドウ、(グリーン)ピースは春先の多雨でいつもより短期間でツルが枯れてしまいました。今現在は夏野菜の苗を準備中。しかし既に南瓜は畑に定植済み。一般に南瓜はアンドン(行燈)方式といって苗の周り(半径20㎝)をビニールや紙で覆って育てるのが一般的。それは瓜蠅(うりばえ)といって、胡瓜、南瓜などウリ科の野菜の葉を食べる茶色い虫から守るためである。ではビニールハウスの中などでもっと大きくしてから畑に植えればいいと思う人もいると思うが、野菜は定植してその場所に根付くまでどうしても一時的に根からの吸収力が落ちる。したがって、大きくなりすぎた苗の場合は地上部を維持できなくなり全体の抵抗力が弱ってしまい虫にやられやすくなったり、枯れてしまったりする。しかも時期が遅くなるほど瓜蠅などの害虫の数も増えてきます。本当に野菜作りは奥が深い。農業を征するのはまだまだ時間がかかりそうです(笑)。

生産者番号 56番 八代弘樹


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コメント

 イタリアン・ライグラス…ネズミムギですね。メルマガで教えて頂くまで、この草の名前を勘違いしていました。実は、私はこれを育てていたりします。我が家の3匹の猫さん達のサラダなのです。

 猫を拾う以前は、プランターで育てている野菜たちの脇にこれが生えてくるとピキピキマークを額に、ぶちっと根こそぎ抜いていました。このせいで野菜が育たないんだわ、とか自分の腕の悪さの言い訳にして。

 ところが、我が家の猫達はこれが大好きなのです。燕麦やレモングラスを猫さん達用に育てていますが、草食かと思う位草が大好きな我が家の猫さん達は、毎朝草を一緒に取りに行こうとおねだりします。レモングラスは以前巨大な3株があったのに、ご近所の猫さん達と一緒になって我が家の猫さん達は食べ尽くして枯れてしまい、更にまた買い足した程。沢山ある燕麦の鉢も、伸びるスピードが追いつかない。で、猫を抱えてネズミムギ探しとなります。

 三芳に我が家の猫を放したいです。…あ、育てている麦も一緒に食べちゃいますね、…。

投稿: 萩原 祐美子 | 2016年6月29日 (水) 10時49分

その雑草も猫ちゃんのお役にたっている事を知り、目からうろこです。我が家の猫の生体も観察してみようかな…なんちゃって(笑)!
その雑草だって立派な在来種の植物で、人間が食べないから雑草扱いされているわけですからね。しかし繁殖力がものすごいので驚きます。
では、猫ちゃんの活躍で、その雑草が絶滅する恐れがある事から、萩原さんの猫ちゃんも、有害鳥獣に登録しておきますね(笑)。

投稿: 八代弘樹(56番) | 2016年7月23日 (土) 12時01分

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