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2016年7月12日 (火)

我が家の標準語「制限時間一杯」

「制限時間一杯」という言葉。特別な言葉というわけではないが、皆さんどこかで耳にした事があると思います。それは大相撲!ファンの方はしょっちゅう耳にしているはず。相撲は1つの勝負に割かれる時間が決まっていて、その時間を利用して各力士がさまざまな仕草(ルーティーン)で気合を入れます。そして中にはユニークな力士もいて、その仕草を見るのを楽しみにしているファンも少なくないと思います。しかしこの「制限時間一杯」という言葉は我が家でも多く使用されます。我が家でその言葉は「仕事が間に合うかどうかギリギリ」という意味で使われます。

もちろん普通に時間が無くて仕事を続けられない時も使いますが、例えば「夕方暗くなってきて辺りが見えなくなり仕事がこれ以上続けられない」また「雨の降りだしによって…」も同様。そしてまた、野菜の苗が定植の前に大きくなりすぎてしまっている時も「…の苗が制限時間一杯だよ!」と言います。特に農家の仕事は天候の見極めが大切。晴れの日には色々な事ができますが、一旦雨が降ると重粘土の畑などではトラクターでも耕せなくなるし、その後に苗を植えるにしても地面が硬くて作業がしづらくなり作業効率が落ちます。抜いた雑草を積んでおいても、すぐに雨が降れば、またその場所で生き返ってしまいます。雨の日のための仕事も準備しておかないと、雨の日には仕事が無くなりどんどん仕事が溜まるばかり。しかしずっと晴れの日が続いていると、雨の日の為に準備していた仕事も「制限時間一杯」になるわけです(冷汗)。

またそうなってくると、畑で野菜の世話をする時も、どの順で世話をするかが重要になってきます。それは「順調に育っている野菜の世話を優先して確実に出荷するか、それとも今からでも世話をすれば何とかなるかという野菜の世話を優先するかです」。以前は後者でしたが、そうすると場合によっては確実だった野菜が怪しくなり、どちらも自慢できる野菜にならず、三芳の出荷検討(品質管理)係の顔色をうかがいながらの生活を余儀なくされるようになったりします(笑)。ですから最近では前者の率が高くなったような気がします。そして、ダメそうな場所は早めに見切りをつけてトラクターで耕してしまいます。

私は毎朝、目の前に積まれたくさんの仕事の中からどれが制限時間一杯なのかのランキングを付けその日の仕事を決めます。私の場合は体力的や技術的な事で、両親に頼める仕事と頼めない仕事に分け、両親に頼みづらい仕事の優先度が高くなります。農業機械を使わなければならなかったり、家から遠い畑の仕事等がそうです。また、このメルマガもそうです。大雨の日や夜に用事が無い時は一心不乱に書きためておきます。そしてその中で「時期を選ぶものとそうでないもの」に分けて皆さんに送っています。例えば「筍」の記事などは送るのが遅くなると旬の時期を過ぎてしまうので時期を選ぶもの、そして「ムヒカ大統領」の記事などは少々遅れても問題はないので時期を選ばないものに属します。震災などがあり、どうしても皆さんに早急に伝えたくなってしまった時などは、時期を選ばない記事はちょっと発行を遅らせて、旬な話題を割り込ませたりします。そんな感じで日々作業をしています。

メルマガを始めてから、よく皆さんに「寝る時間はあるんですか?」と聞かれますが、メルマガで夜中の1時近くになった時などの翌朝はちょっとつらいですね。しかし歳をとって睡眠時間が短くなったら今よりも起きている時間が増えて楽になるかもしれませんね。というか、どれだけメルマガを続けるつもりなの…って感じです(笑)。しかし時々皆さんからメルマガに関するご意見を配送先で、また事務所への電話やメールでいただいたり、ホームページのブログ上でコメントをいただいたりします。たまにお返事を忘れてしまう時もありますが、特注のメール等でもその内容以外に言葉が添えられていれば、出来るだけお返事するようにしています。ホームページも改修してブログ機能を付けてからコメントを60回くらいいただき、キャッチボールのように、こちらも同じ回数くらいのコメントを返しています。まあ開設してからの期間を考えれば決してコメントが多いとは言えませんが、皆さんそれぞれ様々な環境で生活し、色々なご意見をお持ちなんだなと感じます。ポストの解散などで直接お会いできない方とも、電話やメールでやりとりする時は昔の事を色々と思い出して心が和みます。確かに文章を書くのは大変ですが、山積みの仕事から離れられる唯一のオアシス的な時間なのかもしれません。

最後に一つだけちょっと自慢話をさせてください。私達の地元には、長年愛されてきた小さな新聞社があり、その紙面にはほぼ毎日コラムが掲載されます。そしてその内容と私の書いているメルマガの内容が重なる時があります。過去4、5回くらいあったでしょうか。しかも私メルマガの方が掲載がちょっと早い時などは嬉しくて心の中でガッツポーズ!最近でも「果樹の当たり年とハズレ年」の記事、そして「蚊帳(かや)」の記事もそうでした。まあ、色々なものを励みにして、これからも頑張りたいと思います。

生産者番号 56番 八代弘樹


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コメント

 メルマガ、ものすごく楽しいしためになることが多いので、また三芳のお野菜がどんな風に育ったかも分かるので、どんなに忙しい時でも目を通してきました。文章、お上手ですよね…子どもの入社試験や入試の小論文を、代わりに書いて頂きたい位です。

 地元の新聞とコラムの内容が重なるとは、すごいですね。しかも先取りまで。上手いだけではなく更に先見の明もお持ちですね。

 制限時間一杯の毎日だとは思いますが、どうぞあまり無理をなさらぬよう…。今日も美味しいお野菜を頂いています。

投稿: 萩原 祐美子 | 2016年7月27日 (水) 11時35分

ご心配をいただきありがとうございます。
メルマガは確かに大変ですが、書き始めてから普段の生活での物の見方が変わった気がします。
また、時には気分転換にもなっています。
多分、農作業の時とは別の人格になっているのかもしれませんね…(笑)

投稿: 八代弘樹(56番) | 2016年8月 4日 (木) 22時42分

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