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2016年9月 3日 (土)

「リサイクル」という傘の下で起こっている事実  ~ 発展途上国で広がる汚染問題 ~

 人類が望む事ってなんだろう。地球のためになる事って何だろう。世界はとてつもなく広い。毎日毎日、自分の知らないところで色々な事が起きている。日本は単一民族で島国。お世辞にも外交的な国民性とはいえないが、最近はインターネットの普及などもあり海外の情報も多く入ってくる。そして逆に海外にも日本の事が多く発信され「日本の常識は海外の非常識!」的な事をテレビ等で知って驚く事もある。しかしその中の多くは「自分が日本人であって良かった」と思える事であった。しかし先日の報道を見て驚いた。2年前くらいに「福島原発の処理で使い捨てされる作業員の実態」に関するドキュメント番組を見て以降、久しぶりにショックを受けた。人気番組なのでその番組を見た方もいるかもしれませんが、今回はその内容をちょっと紹介させていただきます。

「ガーナ」と聞いて「チョコレート」以外を連想する日本人がいるだろうか。そしてほとんどの日本人は、緑に覆われた大地にカカオ畑が広がり、人々が頭にザルを乗せその収穫をするような光景が頭にうかぶでしょう。しかしテレビに映ったその光景はそれとは程遠いものでした。それは、見ての通り戦争で焼け野原になり、あちこちから黒い煙が立ち登っているような光景でした。その広さは東京ドームの32個分。そしてその煙の中を青年が咳払いをしながら棒の先に何か紐のようなものを引っ掛けて歩き回っていました。それは「こがした電線」でした。古い電化製品の中には色々な希少金属が含まれており、日本では使えなくなった携帯電話なども回収したりしていますし、大型家電を購入したりする時に不要になった電化製品はリサイクル料を払って引き取ってもらうケースが多いと思います。またトラックで回収している業者も見かけますよね。ガーナでは主に家電の中の配線に含まれる銅などを取り出して生活している人が多くいるようです。しかしそのための特殊な技術は無く、古い家電を業者から安く買い、その場所でビニールの部分を焼いて必要な金属などを取り出して、それを売って生計をたてているのです。そして驚いたのは、その古い家電の輸入先で一番多いのは日本だとの事。そして輸入した家電の9割はこのような扱いをされているらしいのです。ビニールを燃やす事で空気の汚染が進んでいるのはもちろんの事、水銀など危険な物質がたれ流されており、既に障害を持った赤ちゃんが産まれてしまった実例も報告されているとの事。

またこの場所は首都から近く、河川はもちろんゴミだらけですが、なぜかそこで漁業をしている人がいて、なんとその魚を市場へ卸していました。漁業関係者いわく「魚が死んでいないのだから大丈夫だよ!」との事。もちろんその魚の体内には危険物質が多く含まれているのは間違いないし、「チェルノブイリ」「水俣病」またはそれ以上の危険な状況になっているとの事。

Photo

数か月前であろうか、期限切れ食品の処分を任された業者が更に下請業者に二束三文で販売し結局、そのまま別のルートで安く食品として売られていた事がありましたが、今回のリサイクル家電も同じようなケースが無いといえないようです。トラック等で回収されたものは、多分そういう国に運ばれていくんだと思いますが、ちゃんとリサイクル料を支払って、家電メーカーに送ったものも、もしかしたら幾つかの下請業者を経由し、そのルートにのってしまっているかもしれません。番組でもそのあたりはお茶を濁すような形で終わっていました。クリスマス前後は家電の買い替えで、運び込まれる量がものすごく増えるらしいし、アナログから地デジへの変更で買い替えを余儀なくされた頃に不要になった大きなテレビ、そして今はほとんど見なくなったパソコンの大きなディスプレイが映像の中に何度も現れ、その地区の最悪のシナリオに向けてのカウントダウンに自分も関与しているのかもしれないと感じました。

先進国と発展途上国、それぞれの国にはその国にあった暮らしがあり、発展途上国には先進国から様々な援助もされていますし、今回バングラデシュでのテロの犠牲になられた方々のように技術提供もされています。しかし今回のガーナのように、他国が良くない産業を押し付けてその国をとりかえしのつかない方向へ導くのは即刻止めなければならないと思います。私も今後は単純な鉄クズ以外はトラックで巡回している廃品業者には出さないよう気をつけたいと思います。

報道の上での「倫理」とは何でしょう。その国にとって都合の良い事だけを放送する事でしょうか。しかしこの日本という国はそうではないと信じたい。ニュースでも取り上げないような記事にスポットを当てた今回のその番組はすばらしい。でも逆に、その番組の関係者が今後どういう評価を受けるかがちょっと気がかりではある。しかし、きっとこの日本という国は他国を踏み台にするような事はせず、今回の事についても対策をして正しい方向に進んでくれると信じたいと思います。

生産者番号 56番 八代弘樹


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