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2016年12月

2016年12月15日 (木)

感謝祭の打ち合わせと久しぶりの夢

今年の新穀感謝祭も11月6日(日)に無事終了。昨年よりも少し人数が減りましたが、部屋の広さの事を考えると丁度良い人数であったと思う。感謝祭は毎年ほぼ同じような内容ではありますが、三芳では3回の打ち合わせを行っている。1回目は男性の役員と婦人部の役員だけが集まり、当日の時間やメニューなどを決め、その後に各担当者を決める。そして2回目は各担当責任者も加わり、メニュー毎に野菜などの食材を洗い出してその調達方法を決める。そして3回目は婦人部だけ集まり、婦人部内の担当や段取りの最終確認を行う。もちろん野菜は各生産者が担当するのだが、今年は野菜の不作や生育の遅れなどにより困難を極めた。特に心配したのが「大根」。大根は「からみ餅」「味噌おでん」「鴨鍋」など、当日は多くのメニューで使用する。ちなみにその時点では、まだ1本も出荷されていなかった。皆「(生産者)…番の畑の大根が大きそうだったよ」などと互いに探り合いが始まる!ただ我が家はまだ「大根ナ」のレベルなので蚊帳の外である。しかし当日はなんとか間に合ったようで安心した。ちなみに我が家は「小麦粉」を担当。梅雨の時期に収穫しそのまま半年間寝かせて初冬に粉にするのだが、今年は夏場に雨が多かったので天気の良い日にもう一度シートの上で干したりして手間がかかった。しかしなんとか感謝祭の前日に仕上がりホッとした。当日は「たこ焼き」に変身し、無事に皆さんのお腹に収まったようである。

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ところで、現在私は役員で、そして母も婦人部長。ですから感謝祭の打ち合わせには親子2人で出席する事になる。その会議はもともと堅苦しい会議ではないが、なぜか2人そろうと会議中に親子漫才のような感じになってしまう(冷汗)。そしてまた、今年の婦人部の役員(8・21・27・56)の4人衆は特に明るい!感謝祭の会議中にいつの間にか女性陣は研修旅行の話で盛り上がったり…(笑)。男性陣もそのパワーに押され気味のままその会議は進んだ。家では作業に追われる毎日。もちろん普段は母と一緒に野菜の収穫作業を行っているが、異常気象などで野菜作りがうまくいかない今年などは、仕事上で母とぶつかる事も多くなる。しかしそういう状況の中でも我が家が比較的多く野菜を出荷できているのは、お互いが自分にも相手にも厳しく接しているためでもあると思う。本当はもっと気持ちに余裕を持って過ごせれば良いのだが、農業も極端な天候などの関係で、流行語である「いつやるの?今でしょ!」くらいの気持ちでないと満足のいく野菜ができなくなってきたのも事実。ですから会議の席で私の目の前で明るく笑う母と婦人部の役員さんを見ながらなぜか嬉しく感じました。

そして今年は1回目の会議が私の50歳の誕生日の前夜にあり、なぜかその夜久しぶりに(数年ぶりかも)母の出てくる夢を見た。それは高校の理系の授業参観に母だけ1人見に来てくれたという夢。クラスの仲間には変な顔で見られたが嬉しかった。しかし高校には授業参観なんてないし、関西弁風に言うと「ありえへん夢」である。自分が望む夢なんて滅多に見られないし、普段見る夢といえば苦しいような夢がほとんど。私がよく見る夢は試験を受ける夢や授業を受けたいのにその教室が見つからず探しまわる夢。特に、この歳で試験勉強しなければならない夢を見た日の朝は憂鬱ですね。しかし、なぜか農業に関する夢はあまり見ません。台風で苦労する夢とか、害虫が巨大化して反撃される夢など見そうな感じがしますが、どうも私は今現在直面している事に関する夢は見ない体質なのかもしれません。まあ、その方が寝てもさめても同じ悩みを抱えているよりいいかもしれませんね。しかし50歳という節目にちょっと心が和む夢を見る事ができました。そしてまたこのメルマガがあるので記憶から消えても、後で記録として見る事ができます。とにかく不思議な目覚め方をした50歳の誕生日の朝でした。

そして感謝祭当日がきました。メルマガのおかげで食べる会の皆さんとの会話も話題に困らなくなりました。また「お母さんもメルマガに書かれている通りで明るい方ね…」と言われたり、食べる会の余興で「メルマガの大君」という称号(ニックネーム)もいただき、完全にメルマガの担当を他の仲間に譲れなくなりました(笑)。まあ、私自身の日記のようなものとしてこれからも続けていきたいと思います。

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また、今年の誕生日はたまたま配送日(木曜日)にあたっていたのですが、配送を休みたい希望日をカレンダーに書き込む時に、うっかり休みの希望を出すのを忘れてしまいそのまま配送へ…。そのお蔭で、ポストで思いもかけないプレゼントもいただきましたが、歳をとってくると自分の誕生日まで忘れてしまうのかな…と、ちょっとへこみました。来年は忘れないようにしようと思います。

生産者番号 56番 八代弘樹

 


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北風小僧は今何処に…  ~ 様々な害虫の働きに泣き笑い ~

私も入会してから16年ですが、台風以外でこんなに苦労する年は初めてです。3週間くらい前の天気予報の「ようやく秋らしく…」という言葉を信じて、10日くらい前に小松菜の種をまきなおしましたが、その後にまた暖かい日が続き、芽が出たばかりの苗がまた食べられてしまいました…トホホ。しかし、そんな暗い話ばかりでもいけませんので、この機会に野菜作りについて皆さんに色々とお伝えしておきたいと思います。

虫も色々いますが、私が一番嫌いな虫は何かわかりますか?それは「蚊」です。「野菜につく虫じゃない…!?」まあそれはそうですが、春先から秋のこの時期まで、特に日陰で作業しているとよく背中を刺されます。また、高枝切りばさみなどでみかんや柿を取っている時などに耳元で飛ばれると気が散って実を落としてしまう時もあります。

話が脱線しかけたのでもとに戻しますが、我が家で現在一番活躍してくれている害虫は「コオロギ君」。ちなみに「君」をつけたのは小さな赤ちゃんだからです。しかし数えきれないほどたくさんいて元気に跳ね回っています。また野菜も食べられやすい野菜とそうでないものがあります。ちなみにコオロギ君が好きな野菜は①ナ花②小松菜③ほうれん草でしょうか。ほうれん草はなぜか最初出てくる双葉(フタバ)よりもその次に出る本葉が好きなようです。赤ちゃんなので厚みのある葉は苦手のようです。

また、一番の強敵である夜盗(ヨトウ)虫はほとんどの葉物野菜を食べますが、変わったところでは里芋やハスの葉も食べます。葉に卵を産み付けるのですが、定期的に畑を見回って、孵化してすぐに対処すれば防ぐ事はできますが、それを見逃して畑全体に広がってしまうと厄介です。我が家では畑の中央で卵が孵化し全体に拡散してしまい、私が小雨の降る日にカッパを着てつぶしました。カッパを着るのは虫をつぶした時の緑の汁を全身で浴びてしまうからです。また里芋に似たハスの葉も同様にターゲットになりますが、ハスの場合は水が張ってありますから、見回りといっても簡単ではないので大変だと思います。ちなみに我が家の畑よりも1mくらい低くなった隣の田んぼでは今年から稲をあきらめてハスを作りだしたのですが、全てのハスの葉が夜盗虫の餌食になり、現在では緑の葉はほとんどありません。農薬を使用せずに作ろうと胴長靴をはいて草取りなども頑張っていたようなのでかわいそうです。また、我が家も先日ようやくチンゲン菜を出荷しましたが、頭にライトを点けて数日間虫取りをしました。ちなみにチンゲン菜は葉が薄いため虫一匹に一晩で一株食べつくされてしまいます。ところで、もしもイモムシが平気だという方がいましたら夜の畑ツアーはどうでしょうか。昼と違って涼しいし虫も見つけやすい。またシ~ンと静まり返った闇の中での作業は神秘的で風情がありいいものですよ。ただ、不審者と間違われてお巡りさんに職務質問されるかもしれませんので身分証明書は持ってきてくださいね(笑)

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また、今年は大豆(枝豆)も不作なのですが、我が家では一部の畑だけ木が大きくなり、おまけに実がギッシリ入った場所がありました。どうしてこんなに違うんだろうと振り返ってみたところ、気づいた事が2つ。ひとつはその畑だけ砂地だという事。これにより多雨でも根が影響を受けずに成長を続ける事ができたのだと思います。そして「マメハンミョウ」という大豆の葉だけを食べる害虫が大発生した事。前にもこの虫が発生して懸命に虫取りをした事をお伝えしましたが、今年はその虫を駆除する余裕もなく、大豆には申し訳ないと思いつつも「害虫のようなもの見えるけど、きっと気のせい気のせい…」と自分に言い聞かせ他の仕事をしていました。結果、葉は6割くらい食べられてしまいましたが、その後虫たちもどこかへ行ってしまいました。その虫の写真を添付しますが、なんといっても動きが早く、あっちこっちの葉をつまみ食いします。また、そういう食事スタイルであちこちの葉を移動する時に、もしかしたら受粉を助けてくれたのかも…とも思いました。ちなみに来年はその畑の優秀な大豆を種にして再度チャレンジするつもりです。

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そしてまた、各農家の野菜の収穫方法と生活スタイルも様々なようです。私も他の家を覗きに行ったわけではないので詳しくはわかりませんが、夕飯の時に毎回晩酌をする家では、仕事が終わらないと夕飯にならず、出荷物が多い時は夕飯の時間が遅くなるそうです。しかし仕事が終わった後の一杯は格別でしょうからきっと仕事の能率も上がるでしょうね。また、野菜は収穫しておくが箱詰めは翌朝という人もいます。私は朝が苦手ですので考えられませんが、その人はちゃんと翌朝起きられるとの事です。しかし他の人と比べると、このように生活スタイルがはっきりしている人は元気なような気もするし、そういうメリハリのある生活スタイルを続ける事は体にもいいのかもしれませんね。とにかく先輩方から学ぶ事の多い毎日です!

生産者番号 56番 八代弘樹


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「ご安全に!」  ~ 失敗エピソードの巻 ~

この「ご安全に!」というのは、私が会社員の時に社員同士で掛け合っていた言葉。仕事中に安全を意識するようにという目的の挨拶です。しかしそうはいっても失敗する事はよくあるもの。以前にも農作業中に怪我をしたり、命を落とした例も少なくないという話をした事がありました。トラクター等の農業機械も乗用車と違って任意保険に入っているというような話は聞いた事はありません。しかし農業をしていると怪我もしますし、ほぼ毎週配送にも行きますので、グループのメンバーはみんな傷害保険にも入っています。

ただ怪我には至りませんが、普段色々と失敗する事があります。トラクターも田んぼで車輪をもぐらせてしまった事がありましたが、先日畑でも片方の車輪をもぐらせてしまい、もう一台の古いトラクターで引っ張り出すはめとなりました。トラクターは四輪駆動ですが、片側の車輪がもぐって斜めに傾いてしまうと以外と弱いもの。そして、もがけばもがくほど深みにはまってしまいます。「しかしなぜ畑で…?」と不思議に思っている方のため、そして私の名誉のために説明させていただくと、我が家の唯一の砂地の畑の周りには昔の溝があります。そして現在のようなちゃんとしたコンクリートの溝であれば目立つのですが、ただ少し土を掘っただけの簡単な溝なのです。そしてそこには草なども生えるし、溝がある事さえ忘れてしまう事があります。「制限時間いっぱい」で急いでいる時などはついトラクターの能力を過信して、無理な方向転換などをしてしまい、このような結果になります。しかし怪我をしたり、機械が壊れたりは無かったので良かったです。でも今回もしっかりご近所さんに見つかってしまいました。

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また、以前にトラクターのブレーキをかけ忘れたままトラクターの後ろのロータリー(土を耕す部分)の掃除をしていたところ、急に私の方にトラクターが動きだして、危うくひかれそうになった事もあります。とっさにかわしましたが、さすがにその時は本当に死ぬかと思いました。

そしてまた、情けない事件も!それは小型の耕運機のエンジンをかけたまま(本当はいけない事だが…)軽トラの荷台に積んで、車を走らせようとした時に発生!車のギアを1速に入れてアクセルを踏んでも走り出しません。2速、3速に入れても同様。5分くらい軽トラの下周りなどをチェックしたりしましたが、原因がわかりません。そしてしかたなく家に電話をしようと思った瞬間…「あれ!軽トラのエンジンをかけてなかった!」と大切な事に気付きました。私は荷台の耕運機のエンジン音を軽トラのエンジン音と勘違いしていたのです。普通車などは必ずタコメータといってエンジンの回転数がわかる表示計が運転席のスピードメータの右隣にあるので気付くと思いますが、我が家の軽トラはレトロ(単に古いだけ…)なのでそのメータも無いのです。本当に家族に知られなくて良かったと思います。

しかし、やはり時間的に余裕がなかったり、気持ちが焦っている時にミスは起きやすいですね。この前はイノシシ用の電気柵で感電してしまいました。電気柵の電線は時には数㎞も引き回す時もあるので、ちゃんと電気が流れているか確かめるため専用チェッカーがあります。以前にも使用した写真を添付させていただきますが、「高・中・低」という箱状の部分が本体でその上部に針金でフック状になっており、その部分を電線に着けて測定するのですが、本体から下にケーブルが伸びて金属の棒がついています。調べる時にはその棒を地面に刺さなくてはいけません。イノシシの体に例えると、フック形状の針金部分は鼻、そして金属の棒は足に該当します。そしてチェッカー本体のLEDが光ればイノシシの体の中を電気が流れたという事になります。しかし、焦っていた私はなぜか金属の棒を地面に刺さず、左手で握ったまま右手でチェッカー本体を持って電線へ…。一瞬ではありますが、1万ボルトに近い電気が私の体を通り、私自身もビックリ!私がイノシシ役になってしまいました。心臓の弱い方やペースメーカーなどを付けた方ならちょっと危険な行為です。都会に住む皆さんはそういう経験が無いのでどの程度か説明は難しいですが、皆さん子供の頃に、電子ライターを分解して感電ごっこをした事はありませんか?ガスに着火する部分の部品を一人が持ち、みんなで手をつないで輪になって電気を体感するものです。たかがライターですのでたいした事はありませんでしたが、電気柵はその5倍くらい強烈かなって感じです。

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配送に行って話をしたり、事務所で電話などを受けていると、食べる会の皆さんも色々と怪我をしたという話を耳にします。私も地域の「スポーツ推進委員」をしていて、高齢者の運動能力測定のサポートやグランドゴルフの審判のボランティアなどを行い「健康寿命(元気で生活できる年齢)をのばそう」という活動をしています。お互いに安全なものをたくさん食べて長生きしましょうね。私たちも野菜が少しでも増えるように頑張ります!

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短編集の公開 その1  ~ フェイスブック(Facebook)の情報より ~

携帯電話からスマートフォンに換えてから約1年が経ち、色々な情報を得たり伝えたりが楽になりました。そしてその間に、食べる会からのリクエストもあり、今年の2月よりフェイスブックを始めました。フイスブックというのは一言で言うと自己紹介のようなものです。ですから自分のプロフィール等を公開してやりとりがスタートします。そして日々の様子を写真と文章(短い)でインターネット上に公開するわけです。「ブログ」や「ツイッター」というのもありますが、プロフィール等も公開している関係でその2つよりも情報の信頼度も高いといえます。そして、情報に興味がある友人などから「いいね!」というようなエールももらえます。また時には、困っているような情報を流せば、解決のヒントをもらえる時もあります。そういうやりとりをしているうちに、同じ考えをもった仲間や友人が増えていくという仕組みです。私はもちろん農業関係だけでなく、プライベートな情報も流しています。しかし写真や動画を撮ったり言葉を考えたり、そして記事は3日に1つくらいのペースで流していますのでそれなりに手間はかかります。

現在、メルマガの会員は約100名前後だと聞いています。また食べる会の会員でこのフェイスブックで私の情報を見る事のできる方は5~6名程度。一部の記事は文章を膨らませてメルマガとして発行していますが、他のほとんどの情報は食べる会の方へは伝わりません。おまけに生産グループのメンバーも誰もフェイスブックをしていませんから、誰一人私のその記事を目にする事は無いわけです。と言う事で、過去に私が流した記事の中から独断と偏見で私が厳選(笑)し、メルマガとして皆様にお伝えしようと思います。文章は少々修正を加えますが「超短編小説」のようなものだと思ってお読みいただければと思います。

l 8月6日 みんなの家がお花畑に!

Ø 私たちのグループで管理している共同宿泊施設の「みんなの家」ですが、1年(?)ぶりに布団干しが行なわれました。赤、青、黄、様々な布団が干されて花畑のようです。会員の方はそこに泊まりながら農家のお手伝いをしてくれます。畑で体を動かした後は有機野菜で作ったお料理をつまみに乾杯!そして40畳の畳の上で大の字で寝るなんてなかなかできない体験です。今ならフカフカの布団で寝られますよ!縁農委員の方々、ありがとうございました。

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l 8月12日 今朝の日本農業新聞の記事より!

Ø 「あなたの信頼する農薬に投票しましょう」という呼びかけを紙面の1ページを使って行っていました。しかし「信頼」の意味は「効き目」それとも「価格」でしょうか?世界一残留農薬検査基準の甘い日本!農薬会社がスポンサーなのはわかりますが、こんな事をしていては、永遠に国の汚名は返上できません!大人のビジネスのために、免疫力の弱い子供たちを農薬で危険にさらすのはやめて欲しいです。

l 8月19日 かぼちゃの水没!

Ø しばらく安定した晴れの天気で、田んぼも畑もカラカラだったので、今回は恵みの雨のはずが、土砂降りで畑が水没し、嫁入り前の我が家のかぼちゃ姫が水没してしまいました。どこまで水に浸かったかは写真を見れば一目瞭然!どこかの王子様、かぼちゃの馬車で迎えにきてくれませんか(苦笑)?

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l 8月30日 里芋の草取り

Ø まさか3週間連続…と心配していた台風も、運よく東側にそれてくれました。そこで前の台風で葉がボロボロになった我が家の里芋くんのお世話を再開。草取り作業は先が長いので、時々作業の済んだ場所を見て気分転換します。しかしまた前に目をやるとジャングルが続きます。この作業が終わってお酒を口にした時は、どんなに気持ちがいいことでしょうね。高い山の山頂に登りきったような気分かもしれません。時々、葉の下で昼寝している猫を見かけるので、猫になった気分で頑張ります。

生産者番号 56番 八代弘樹


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季節ごとの香り  ~ みかんの花はみかんの香りがする ~

私たちが自然栽培で育てている野菜は香りが強いとよく言われます。そして、それぞれの季節を代表する香りというのもあると思います。四季を代表する香りといってもすぐにパッとは思いつきませんが、春はみかんの花の香りでしょうか。また私は梅の花の香りが特に好きなのですが、果実の花というのはその実自体に近い香りがして本当にすがすがしいものです。そして初夏は「三つ葉」「ニンニク」。夏はやはり「青シソ」と「ニラ」でしょうか。そして秋は「セロリ」かな…。また、出荷量は少ないですが「ミョウガ」などもいい香りがします。

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実は、私も会社員だった16年前までは、特に野菜には興味は無かったし、ニラとニンニク以外の香りが強い野菜はどちらかというと苦手でした。しかし自分で野菜を育てるようになると、自然と食べられるようになってきます。三つ葉、そしてミョウガなども香りや味が独特ですので、昔はのり巻に三つ葉が入っていると食べない事もあり、ミョウガの入った汁物も苦手でした。そしてもちろんセロリなんて触れるのも嫌でした。しかし歳を重ねて好みが変わってきた事。そしてセロリなどは自分が苦労して育てたという事もあり、大好き…という訳ではありませんが食べるようになりました。

子供の頃を振り返ってみると、高価でなかなか食べられないものは、無条件に美味しいと思い込んでいたような気もします。メロン等も今は安いものも売られており、手の届かないものではありませんが、昔は高価でほとんど食べられませんでした。そして、子供の頃は家で育てている黄色い「まくわ瓜」をメロンだと言われて食べていた記憶があります。ですから、後になってマスクメロンを見た時に、周囲にばれないように「これが、本当のメロンか~。でも味はまくわ瓜とあまり変わらないんだな~」と心の中でつぶやいていました。また、伊勢海老やアワビなどの高級海産物も確かに美味しいですが、「貴重品」「高級品」という観念がよけいにおいしくさせているのかもしれません。そういえばこの前、三芳の仲間で高級焼肉店に行って特上肉を食べたのですが、皆に「高級すぎて油で胃をやられたかも…。次からは高級じゃなくていいよ!」と言われ、あきらかに歳には勝てないな~と感じました。

しかし逆に現在の子供たちはどうでしょう。豊かな時代を象徴するように「高級食材」というフレーズにはあまり興味がないように感じます。我が家の子供たちも昔から「メロン」が嫌いでした。私は「どうして~? もったいない~」と、その度につい口に出していたものです。そして今の世代は「高かろうが安かろうが好きなものは好き。そして嫌いなものは嫌い。」といった感じです。ですから健康であるうちは、食べ物の質にもあまりこだわらないんだろうと思います。よく「小さなうちに良い物を食べさせておくと、その違いがわかる人になる」と言われますが、実際にはどうなんでしょうね。我が家はそういう育て方をしませんでしたので胸を張る事はできませんが、お米の味についてはわかるようで、スーパーで買った米とは全然違うと連絡があった時はちょっとホッとしました。

私の子供時代は、かろうじて「風邪など体調を崩した時でないと食べられなかったもの」というのが存在していたと思います。私の場合は果物の缶詰でしょうか。その中でも特に「黄桃」!缶の外側に印刷された黄桃のおいしそうな事といったら、見ているだけでも唾液が出るほど。今はそれこそ輸入された安価な缶詰もたくさんありますが、昔は国産の有名メーカーのものがほとんどで、値段も高かったように思います。もちろん中学生くらいになってからは、誘惑に負けて、こっそり盗み食いした時もあります。その時はもちろんばれないように、在庫が2つ以上ある果物缶だけですけどね…(笑)。しかし今考えると、笑ってしまうようなちっぽけな野望ですね。皆さんはどうですか?「バナナ」が頭に浮かんだ方は、きっと私より先輩ですね。でも昔の方がそういうちょっとした事で幸せを感じられていたような気がします。

ところでちょっと話は変わりますが、農家にとって品物を見極めるのに、香り…というか「臭い」というのはとても大切です。川野や夏みかんはちょっとぶつけたりすると、すぐに傷んできます。そして細い棒などが刺さった時などは外見からはわからない場合もあります。ですから出荷の朝に「クンクン」とワンちゃんのように臭いで判断します。また卵も夏場は腐りやすいので、私は臭いもチェックするのですが、ちょうどその時期はニラも出荷しています。我が家の高級なニラ(笑)を触ると指先にニラの臭いが付き、2~3日洗っても落ちません。ですから卵なども手で持って「クンクン」してもみんなニラの臭いになります。よって、そういう時は卵をトレーに置いたまま、顔だけ近づけて「クンクン」します。知らない人から見たらちょっと滑稽かもしれませんね(笑)。しかし本人はいたって真剣です。それでも時々、不注意や見落とし等でご迷惑をかける事もありますが、我が家の最終手段は「クンクン」です!

今「私はそんな、はしたない事はしないわ!」と思った都会の皆さん。皆さんが冷蔵庫の中で期限切れ間近のものを見つけた時と同じですよ(笑)。

生産者番号 56番 八代弘樹


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第6回の提携セミナーに参加して  ~ それぞれの新人の熱い想い! ~

9月25日に行われた提携セミナー。今回のテーマは「生産者からの話を聞こう」という事で、56番の八代、そして三芳の期待の新人2人(20番:溝口和基くん 60番:江原重人くん)を連れて3人で参加してきました。私はメルマガを始めて150回を超えた事もあり、今までのエピソードを中心に話をしてきましたが、多分、食べる会の方が驚いたのは新人の2人の話であったかと思います。確かに、しゃべり出しは二人ともちょっと緊張していたみたいですが、だんだんと調子が出てきました。食べる会の皆さんも、ほとんどの生産者とは長い付き合いですので、ある程度は面識もあり、どんな性格なのかもわかっているとは思いますが、新人の二人に関しては基本データがほとんど無い事もあり、「どんな考えで入会したのか?」また「今までどういう人生だったのか?」などについて皆さん興味津々でした。二人は普段あまり多くはしゃべりません。配送にも行っていますが、大先輩と一緒ですので多分自分からは積極的に会話しないのかもしれません。まあ、私もメルマガを始めるまでは同じようなものだったかもしれませんので、何がきっかけになって、自然と話ができるようになるかはわかりませんね。新人の二人にとって今回のセミナーは良いきっかけとなったと思いますし、そういう意味では、今回のセミナーに参加された食べる会の方もまだ三芳の色に染まっていない純粋で新鮮な二人の発言を聞く事ができて幸運だったかもしれません。生産グループは選手層が厚い(笑)ので、すぐには重責には就けないかもしれませんが、これからも自然と向き合いながら着実に成長していってくれると思います。食べる会からの報告書も出ますが、その中には2人からの発言は書ききれないと思いますし、真面目な面とユニークな面も兼ね備えています。これからも配送や、総会、また各種のイベントにも参加してくれると思いますので、是非2人の事を温かく見守ってあげていただきたいと思います。

そして、その時に食べる会の方から「種の自家採種」について質問がありました。「三芳で自家採種している種の割合」について聞かれましたのでちょと触れておきたいと思います。実際、三芳では小さな種についてはほとんど購入しています。ただし「ゴマ」は自家採種かもしれませんね。しかし、他の野菜はほとんどが購入です。我が家でも昔は時々「ネギ」「ナ花」を自家採種した時があったくらいです。結局、それは種を採りやすく、あまり品種改良されていないと思われるものですね。ネギはネギ坊主が出来ますし、ナ花も早めに種が出来ます。私は自家採種が増えない理由をこのように述べました。①種が出来るまで時間がかかる。②その種からできる野菜の質が安定しない。③種が安い。④グループなので自家採種して作っても、見た目や味が良くなければ出荷できない。

私たちは野菜の安全には気を使っています。しかしその野菜を旬の時期に作ったからといっても全て形が良く、味もいいとは言い切れません。同じ品目を複数の生産者が作った場合、ある人は良い品がたくさん出荷できるのに、あまり出来が良くない人の品の出荷に邪魔され、畑のこやしとなる場合も多々あります。しかしそれぞれの生産者の畑の条件も異なり、その人なりに世話をしてなんとか出荷できるレベルに育てたのだと思います。また通常は条件が良い場所で育った方が大きく立派になりますが、逆に人によっては使い勝手が悪いと感じる方もいるかもしれません。ですから三芳の野菜は最小と最大のサイズに規定があるものが多く存在します。そういう厳しい条件の下で管理されています。ですから本当は貴重な自家採種した野菜であっても不格好であったり、規定値以下の小さなものばかり出来る危険性もあるし、食味だって不安が残ります。現在は天候が安定せずなかなか満足のいく野菜が作れないなか、更にリスクの高い事にチャレンジする気持ちにもなかなかなれないというのが正直なところです。言い訳だと言われてもしかたありませんが、有機野菜が貴重で「とにかく安全なら良い」という時代ではなくなりつつあるのです。しかし、特注品については担当者が各農家の品を見て頼む人を厳選しています。

また、自家採種に関連して少し前にテレビで流れていた内容を紹介させていただきます。それはギネス記録に挑戦しているおじいさんの話です。挑戦しているのはひまわりの高さだそうで、ギネス記録は9m。ちなみにおじいさんは現在7m4cmでまだまだですが、毎年一番高く成長したひまわりの種を採取して20年以上作り続けています。今年は昨年より30cm伸びたと喜んでいましたが、もちろん背が高いので足場を組み大変な作業。体が動くうちは頑張って続けていきたいとおっしゃっていました。台風などもくると思うし今年は大丈夫だったでしょうか。人生をかけた勝負!私たちは一生そのおじいさんにはかなわないな…と思わされました。

もちろん生活は大切。しかしそれ以上に大きな事に挑戦するって素晴らしいと感じました。「夢を持つ」そして「継続は力なり」おじいさんが続けている年数には遠く及びませんが、このメルマガも地道にコツコツと続けていこうと思います。

生産者番号 56番 八代弘樹


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