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2017年1月21日 (土)

今年一年を振りかえって 

本番を迎え、予想通り「鶏インフルエンザ」が国内で広まりつつある。私たちの養鶏の羽数は1軒あたり300羽程度で、大規模な養鶏所と比べると100~500分の1程度である。しかし先日、家畜保健所より鶏舎の周囲に石灰をまくよう連絡があり、その3日後くらいに担当の方が様子を見にきた。昔に比べ養鶏農家は減ってきているとはいえ、私たちのような小規模農家まで一軒一軒見回するのも大変だと思う。私たちの養鶏の場合は基本的には「安全な鶏糞が欲しい」という考えで行なっている。よってもしも発症した場合は、自分というよりも、自宅から周囲数十㎞圏内の大規模養鶏農家の方に迷惑をかけてしまう事が心配である。また、鶏を本来の目的であるお肉にするための殺処分でも抵抗があるのに、鶏舎の中の消毒や、罪もない鶏たちが処分される様子を目にすると心が痛む。

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この一年色々なことがあったが、三芳では、決して忘れる事の出来ない悲しい出来事があった。それは、私が生産グループに入会してから初めて不祥事による退会者が出た事である。確かに今までも色々な事でもめる事はあった。しかしそれは会やメンバーが前へ進むために必要な事。しかし今回は仲間を裁かなくてはならないという、言葉に言い表せないような状況になった。食べる会の方から「一回だけ見逃してあげられないのか?」という温かい言葉もいただいたが、三芳側の考えを尊重する形で退会が決定した。実際には当事者(家族)より会に対し、退会との話が伝わった形で決着。そこに至るまでに、当事者抜きでの全体会議も行ったが、とにかく他のメンバーの「農薬」に関する厳しい考えがヒシヒシと伝わってきた。なかには「農薬を使ったら楽だろうな~などと、農薬や化学肥料の事を考えるようでは既にダメ(退会に値する)だと思う」という生産者もいたほど。私も皆の意見を聞きながら、自分が他のメンバーより甘い考えでいたと反省した。逆に考えると、生産者は自分の田畑の安全性に対し本当に真面目に取り組んでいる事がわかった。いつも「三芳は食べる会の方に感謝しなくてはいけない」という話ばかり述べているが、今回だけは「食べる会の会員の方は、こんな頭の固い農家の人達と知り合えて幸せなのかも…」と感じました。しかし考えてみれば43年前に会が発足した時の消費者と生産者の熱意は今も変わっていないという事だと思います。

退会した先輩とは本当にたくさんの楽しい思い出があります。そして、ちゃんとそのお礼も言えぬままの退会となってしまい、申し訳ない気持ちもありますが、今後は同じような事が発生しないよう、メンバーはより一層気を引き締めていかなければならないし、これからもずっと一緒に笑顔が絶えない会でいられるよう祈りつつ、今年最後のメルマガを結びたいと思います。 

生産者番号 56番 八代弘樹


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