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2017年1月21日 (土)

イモムシバスターズ登場!   ~ 冬キャベツにも良さがある ~

一番早く野菜を出荷するというのは気持ちがいいものである。今年は11月24日に冬キャベツを初出荷。もちろん会のメンバーの中でも最速である。というのは、今年から生産者側で「冬キャベツと春キャベツの出荷が重なった場合は春キャベツを優先させる事とする!」というルールが正式に決まったからである。以前にもお話したように、その背景には食べる会の会員の方の好み、そして品種改良などで比較的寒さに強い春キャベツが開発されてきたという事もある。しかし各生産者はそれぞれが野菜の作付けを管理していて、なるべく長期間出荷が続くように、同じ品目の野菜でも早く作る人と遅く作る人がいる。ですから春キャベツも早めに苗を仕立てれば冬キャベツと同じようなタイミングで出荷するのも不可能ではなくなった。しかし早く種をまいて育てると寒くなる前にキャベツが丸くなり出す。するとそこをイモムシたちが狙い定めたように食いついてくる。春キャベツであれば葉が薄くやわらかいので、冬キャベツに比べなおさら被害も拡大しやすくなる。昨年までは冬キャベツを作っていた我が家も、虫取りが大変だという事、そして「春キャベツ優先」の新ルールの内容を母にも伝えたので、もう冬キャベツは作付けしないと思っていた。しかし母から返ってきた言葉は「早く出荷すればいいんでしょ?」だった。我が家はずっと冬キャベツだけを作っていたが、私がグループの方向性に合わせるように3年前から春キャベツを作りだした。そしてそれからは母が冬キャベツ、私が春キャベツのメーンの担当として管理してきた。しかしこのルールにより冬キャベツの立場が弱くなってしまったのは確かであるが、母は多分「冬キャベツには春キャベツとは違った良さがある」と考えたのであろう。今年の作付け量は7割程度に減らしたが、母の「冬キャベツ計画」は密かに進められており先日それが実を結んだ。しかも、母も春キャベツに参入!そして種苗会社のパンフレットで吟味して、私と違う種類の品種を作付けしたようだ。ちなみにその品種名は企業秘密なんだか、本当に忘れてしまったんだか(笑)は定かではないが、私が聞いても教えてくれない。しかたなく私も自分が管理している春キャベツを定植して世話をしている。

こういう話をすると、1つの家庭でこのような管理の仕方はおかしいと感じる人もいると思うが、それぞれがそれぞれの方法で出荷に向けて頑張っている。また考えようによっては母の品種は初めてであるので試験的な要素も同時進行していると言える。もちろん失敗する時もあるが、お互いに相手の良いところは吸収しているし、車を運転できない母は近くの畑を、そして私は母の出来ない遠くの畑の世話を中心に行い、そして相手が管理している畑にも時々目をやり手助けもする。例えば、どちらかというと朝早いのは苦手だが夜の仕事は苦にならない私は夜の虫取りを担当。ちなみに毎年この時期、私はヘッドライトを頭に付けて畑で虫取りをする。5年前までは父と一緒に行っていたのだが、私も先輩である父より先に「先にあがるから」と言い出せず、寒い中、父が先にあがるまで我慢していた記憶がよみがえってきた。現在、イモムシバスターズは一人だが、それはそれでマイペースでできて好きな時にあがれるのでそんなに嫌ではない。

Photo_8

虫取り…と一言でいっても奥が深い!一番の天敵である夜盗虫は名前の通り夜に活動する。また暖かい日は活発だが、霜が降りるような日はキャベツの丸まった葉の中や大きな葉の裏側にいる事が多いので見つけづらい。したがって、同じ場所を最低3日間は行わないといけない。しかし3日間行っても駆除は8割程度。しかし虫が2割になると野菜も出荷できる程度のものになる。また、駆除率を上げるコツはイモムシたちの「フン(うんち)」を観察して、そのキャベツにいる虫の種類や数を推測する。ここで名探偵の素質が試されるわけである。

大きいイモムシは大きなフンをする。また、たくさんいればフンの量も多い。そしてモンシロチョウの幼虫のフンは少し緑がかっている。それは食べた葉の色が完全に消化されずに出てくるという事。それに比べ夜盗虫は完全に消化しているのか茶色や黒色をしている。ちなみに色的には茶色の夜盗虫の方が発見しやすい。

そしてフンがどこにあるかも重要!したがって雨あがりなどは流れてしまっているので手がかりが乏しく、そのために見落としも増えてしまう。ですから「このフンの量からするとあと2匹はいるはず!」と推測しその通りになるとうれしい。そして、自然と「この野郎~ 隠れても無駄だ~」などとイモムシを相手に大人げない言葉を発している。また、暖かいせいか「ナメクジ」や「カタツムリ」もキャベツを食べているので驚く。刑事ドラマが好きなせいか「がさ入れ」に入った時のような気分で、一晩に200~300匹くらいのイモムシを退治する。もちろん隣の列にはブロッコリーも植えてあるが、キャベツの葉の方がイモムシには人気のようです。いよいよ今年も残りわずか。暖かかったので年末に向けて種をまいた野菜が早めに出荷されてしまった感はありますが、これからブロッコリーなど、新顔が出荷されるといいですね。

生産者番号 56番 八代弘樹


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