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2017年3月

2017年3月11日 (土)

大雨にも負けずイノシシにも負けず

1番 和田博之

  ――提携を始めた40年前より自然条件が厳しくなっているように感じますが、どうですか。

 確かに以前より大きく変わってきています。特に激しいのはここ23年です。雨量、曇りや雨の日が多く、これに加えて気温の変化が激しく、作物やニワトリが対応しきれないものが多く見られます。生育不良になって小ぶりのものや不良品が多く出て、不作となります。また不思議と天候不順だと虫の発生は多くなるものです。

 対策としては、土の中の水分量をいかにコントロールするか、工夫が必要になりそうです。

 ――イノシシやその他の野生動物による被害も多く、対策も大変のようですね。

 野生動物の中で田畑に大きな被害をもたらしているのはイノシシです。昔は私達の住む房総半島には居ませんでした。13年程前から大発生し、近くに山林のある田畑は囲いを造らないと荒らされて耕作不能になってしまいますので、電柵、トタン、ワイヤーメッシュ等で周りを囲います。多くの労力とお金がかかり、そうしても破られて荒らされることがあり、やりがいのなさにがっかりする生産者も少なくありません。

 この他に作物やニワトリを荒らす者どもは、動物ではタヌキ、マミ、ハクビシン、イタチ、ペレット、ウサギ、ネズミ、モグラ等です。鳥類ではカラス、ハト、ヒヨドリ、キジ、タカの類等。虫では20種類以上の害虫が見られます。以上の者たちが被害を起こしますので、それぞれに対応を工夫しなければなりません。

 ^――和田さんのところは山の中で、被害にあって悔しがっておられましたが……

 10年程前にジャガ芋を全部イノシシに食べられてしまいました。エーッ!こんなことまでやるのと驚くばかりでした。今は畑の周りを二重に囲ってありますので、小さな被害はありますが、治まっています。

 それから昨年11月、イノシシが鶏小屋の中に残り餌(ぬか)があるのを知って、トタンを破って入るのを覚えられてしまいました。生きたニワトリは食べませんが、体重があるので大きな穴をあけられ、修理が大変でした。電柵を張ったので、その後は入らなくなりましたが、今度はタヌキに入られ、一夜に10羽以上、3回もやられました。トタンの弱い所の土を掘って入ったのです。タヌキは12羽しか食べませんが、ニワトリが逃げ惑うのを噛み殺す性質があるので、被害は大きいのです。ワナを仕掛けて捕えましたが、超メタボの古ダヌキでした。

生産グループの平均年齢も上がって、気象条件の悪化、虫の発生、野生動物等の被害・対応など体力を要する仕事も増えてきています。みんな疲れ気味なのかな~と時々感じるこの頃です。

――お元気ですね。81歳なのに露地で野菜をつくり、ニワトリを飼い、週三回は出荷と仕分け作業、その上に運転助手として配送に来て下さっています。40年前と表情も姿勢もお話しぶりもあまりお変わりになっていないように感じますが、元気の秘訣は?

自分では年齢相応だと思っています。元気なわけって、改めて考えたことはないのですが、露木先生にお会いし、食べる会の皆様におつき合いいただく中で人、自分、社会、自然を大切にする生き方に目覚め、私の価値観は変わりました。

・自然に学んだ発想と自信

   ・正しい食べ物と食べ方

   ・偏らない運動(血液の循環)

   ・いつも感謝の気持ちを持って

・何かのお役に立てばという自覚

 こんなことを日々思いながら農作をし、生活を送っているだけですが……

 

 ――そろそろ春の農作業が始まりますか。

 二、三日前にウグイスが鳴きました。


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フキノトウ出荷・イノシシ対策・のし餅づくり・シイタケ原木準備

55番 稲葉洋海

131日(火) イノシシのワナ見回り、エサ補充をしてから、出荷場へ。

  今日の出荷物は卵、里芋、大根、生姜、フキノトウ。1コースの配送で、事務所に寄って三多摩方面を回る。

★自分のところは旧三芳村増間にあります。山間地なので、ふきのとうが自生し、110日から出荷しています。わが家は自分と妻、発足2年目の生産グループに参加した妻の両親の4で農作業をやっていますが、フキノトウを採るのは主に父が行い妻がときどき手伝います。   

2 1日(水) 餌を鶏小屋に運び入れる(毎日の鶏の世話は父の仕事)。そのあと近所の手伝い。  杉の木の伐採と切り落とした枝の片付け。イノシシの処理とワナの復旧。出荷準備。夜は「みんなの家」で  生産グループ臨時定例会。春に入れる鶏のひなの問題。

★イノシシ対策は重要な日課です。「イノシシのワナ見回り、エサの補充」「イノシシの処理とワナの復旧」って?と思われるでしょうから説明しておきます。イノシシ対策というと、柵に電流を流す方法(電柵)を思い浮かべられるでしょうが、それは畑や田んぼへのイノシシの侵入を防止するもので、山間地の自分のところではワナを仕掛けています。ワナには「箱ワナ」と「くくりワナ」があり、自分のところでは両方やっています。

箱ワナは、家庭にある大型冷蔵庫を倒したくらいの大きさの金属製の檻の中にヌカなどのエサを入れ、イノシシが檻の中に入り、トビラを落とす仕掛けにあたると、閉まる仕組みです。くくりワナは、ワイヤーを使い、先端を輪にします。この輪を締めるいろいろな仕組みがあり、バネ等を使い、イノシシが輪に足を入れると仕掛けが作動して、ワイヤーで締めて捕える方法です。箱ワナもくくりワナも両方ともエサを入れた方がイノシシが寄って来るので、両方にエサを置いています。エサのヌカを食べるのはイノシシだけでなく、トリやタヌキ、アナグマ(この地方ではマミといいます)などが食べるので、エサがなくなっていることがあり、見回って補充します。毎日見回るのは、イノシシが捕まったかの確認と、箱ワナですと、トビラが閉まっていても箱の中に何も入っていなかったり、くくりワナですと、ワイヤーの輪が閉まっていても何もいない場合があり、そうした時にはエサを追加したり、ワナを復旧する必要があるからです。

今日はイノシシがワナにかかっていました。「処理」と書きましたが、正式な用語では「止め刺し」。自分は捕獲資格を取っています。はずして再度ワナを仕掛け直します。2月3日にも捕まりました。イノシシ対策は冬期だけでなく、1年中続きます。年間50頭ほど捕獲します。

2 2日(木) 出荷(卵、里芋、大根、生姜、フキノトウ、ブロッコリー)のあと、生産グループ会計の仕事として農協に行き、あちこちに振り込み。のし餅づくりの準備(米とぎ、薪の準備)。ワナの見回り。夜は生産グループ会計のまとめ。父は、春のひよこの導入に備えて鶏小屋の修理を始め、毎日続ける。

★自分は生産グループで会計の役をしていて、219日の総会に向けて1年間のまとめの仕事を一生懸命しました。

そのほか鶏対策の臨時定例会や役員会もあって、多忙の1週間となりました。

2 3日(金)のし餅づくり。イノシシの処理、ワナの回収・修理。夜、生産グループ役員会。

★来週のし餅の出荷になります。前日水に浸したもち米の水を切り、昔ながらの木製のセイロに入れます。庭の隅でスチール・カマドと羽釜で薪を燃やし、セイロを載せてふかします。次にふかしあがったもち米を餅つき器(3升用)でつきます。つきあがったら水を入れた大きなボールに入れます。それを1キロくらいに切ってビニール袋に入れ、ハカリに載せてきっちり11キロに調整してから、ビニール袋の半分になるようのします。

役割分担は、母が庭で火の番とセイロにもち米を入れる仕事、妻が餅の取り出しとビニール袋入れ、それに餅つき器を洗って次のスタートの段取り、自分は釜にかけたセイロを運ぶ力仕事や餅をのす作業をします(父は鶏の世話)。

1セイロで約6キロの餅がつけ、これを何回か繰り返しました。

2 4日(土) 出荷場へ(卵、里芋、ブロッコリー、フキノトウ)。イノシシのワナ設置。シイタケの原木にする木を倒す準備として周りの邪魔な竹や木を片付ける。出荷前と夜、生産グループ会計のまとめをする。家族は畑に敷わらをする作業。

★シイタケの「駒打ち」の準備に取りかかりました。シイタケ栽培の作業は、山の斜面で木を切って枝を落とし、1メートルくらいの丸太をつくることから始まります。これを乾かして、木の太さによって50100以上ドリルで穴をあけます。そこに菌を打ち込み――これを「駒打ち」といいます――、条件の良い場所に置きます。切る木の周りをきれいにすることは今後のために大切です。「駒打ち」をした原木にシイタケが出てくるのは、2年後です。

2 5日(日) 鶏の世話。生姜の水洗い。シイタケ用の木を倒す準備。

2 6日(月) 鶏の世話。シイタケを取って、干す。自家用の精米と出荷準備(ナ花、ブロッコリー、卵、里芋、フキノトウ、のし餅)。

家族は畑にわらをする作業。


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お正月明けの農作業(1月7日~13日)

50番 渡辺克夫・悦子

「お正月過ぎのこの時期、三芳ではどのような農作業をしていますか」というおたずねですが、この時期は種まきとか定植などはまったくしません。畑にできている冬野菜を収穫して出荷しています。加工品づくりをします。今週私が新しく取り組んだ作業は、畑へのイノシシの侵入を防ぐ電柵設置です。妻は味噌の仕込みに入りました。先週のわが家の農作業は次のようです。出荷の荷づくり、畑仕事は二人でやっています。一緒でないものは名前を入れました。

 1月 7日(土)朝室内温度4℃。晴。初荷。朝食前に出荷の箱詰め。鶏に餌をやって採卵(毎日朝と昼2度行います)。定刻の845分出荷場着。出荷物は卵、大根、里芋、ネギ、ナ花、ブロッコリー、カブ。初荷の配送を送りだしてからグループのメンバーで新年を祝う。午後8戸の仲間と恒例の白山様(海老敷地区)にお参り(克夫)。この日玉ねぎの間の草取り(悦子)

 1月 8日(日)朝6℃。うす曇り、午後雨。朝のうちに火曜日出荷予定の野菜取り。10時より電柵予定地掃除。午後は味噌づくりのための大豆選別を二人で終えてから農休。

 1月 9日(月)朝7℃。チラチラ雨、午後3時過ぎより晴。北風強し。朝のうちに里芋の荷造り。終わってから精米。午後電柵予定地掃除(克夫)。切干大根づくり(悦子)

 1月10 日(火)朝7℃。晴。配送当番の日。朝食前に出荷物袋・箱詰め。出荷場へ。出荷物は土曜日の品目のほか椎茸、白菜、特注のもち米。1040分、56番八代さん運転3号車(横須賀、横浜方面)に助手として乗り、出発。終わって三芳着9時(克夫)。切干人参づくり、キャベツ畑ネット張り(悦子)

 1月11日(水)朝8℃。曇り。午前中二人で明日の出荷の荷づくり。午後、運転免許証更新のため高齢者講習会(私は昭和14年生まれで、77歳)。1250分~16時まで。夜7時からみんなの家で価格検討委員会(克夫)。味噌づくりに使う米麹用の米とぎ(悦子)

 1月12日(木)朝5℃。晴。出荷日。卵、大根、人参、白菜、ネギ、里いもと玄米・白米を出荷。今日は出荷増減担当。これは前回予約した出荷量に変更のある人から7時~7時30分の間に自宅電話で受付け、出荷事務に連絡する仕事。22人中17人から変更連絡。11時出荷を終わって買物へ。午後イノシシ処理に使う電柵掃除(克夫)。前日といだ米をふかし発酵(悦子)

 1月13日(金)朝8℃。晴。出荷の荷づくり。11時より血圧薬とりに。午後白米・玄米の袋詰めのあと電柵予定地の掃除(克夫)。米麹の切り替えしをし、大豆を洗う(悦子)→このあと大豆を茹でて麹と混ぜ合わせ1年間醸成。大豆の種を播いてから2年がかりです。



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