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2017年5月18日 (木)

20年前の稲づくりと今の稲づくり

14番 蓑浦 孝昭

 59日に谷田の田植えを終え、今日は谷田の機械で植えられなかった隅の補植をしています。年々田植えが早くなっています。生産グループもずいぶん早くなっていると思います。

台風や長雨になる前に収穫をしたいということでしょう。我が家でも20年前に比べると、だいぶ早くなりました。イネミズゾウムシの害がないとはいえませんが、当時から比べると大分減ったためです。というより、何といってもイノシシの害があまりにも多く、まわりの水田なみに収穫しなければならないからです。

原〔平坦地〕の水田30a、谷田20aに「ひとめぼれ」とモチ米を少し作付けしました。今年から谷田15a減反しました。この谷田は、奥の方から荒れてきています。荒れた田はイノシシの水浴び場になり、その間に稲を植えた水田があるという風景です。我が家もここ数年、収穫できない水田が増え、諦めることにしました。植え付けが遅いと、当然稲刈りが遅くなります。まして日照時間の少ない谷田は稲刈りが遅くなります。メッシュで囲った上に電柵を施しても、イノシシの餌場になってしまうのです。

谷田の田作りは本当に手間がかかります。原の方は、山名の場合だいたい1反から2反の大きさですが、谷田は1枚あたりが小さく、くろぬりの部分が多いことになります。有機農業では、水止めがうまくできなければ、みじめな結果になります。この谷田は、昔から「ボラ谷だからね」といわれ、水止めにはどの農家も苦労していました。今年は業者を頼んで修理をしたばかりでしたので安心していたところ、水が止まらず、もりはじめたのです。

また、土手を切り、見ると修理してもらったコンクリートのもっと下にシミズガニが穴をあけたのです。コンクリートでだめならば、とビニールや寒冷紗の古いもの等を詰め込んでみましたが、毎年これのくり返しです。この水止めを完璧にすることは、体力を使い、年を取った者にはきつい仕事です。

困ったことばかしのようですが、今は機械の力を借り、本当に助かっていることも多くあります。田のくろぬりも以前は耕運機でくろをぬるきわを何回も行き来をし、よく練った土をまんのうで寄せ、足で踏みながら鍬でぬり、一週間くらいして、落ちていたらもう一度上ぐろをかけてと、人の手によるもので、本当に大変な作業でした。今はくろぬり機で、あっという間に大きなくろを築いてくれるのです。

田植えも原の三反は乗用四条の田植え機で植えてもらいました。機械は優秀で、半日もかからず、手直しもいらないほどきれいに植えられていました。本当にありがたいことです。

生産グループの仲間に手伝ってもらったり、縁農のお世話になったり、いろいろな方々に支えられて続けられていますが、あと何年できるか?不安に思うこともあります。

これからは水の管理が大切な仕事です。水もれのないことを願うばかりです。

最後に気になるのが今年の天候です。長雨で適期に稲刈りができなかったり、充分乾かないうちに脱穀をしなければならなくなったり。今年こそいい年で、光沢のある、おいしいお米をお届けできるよう頑張っていきたいです。いつもみなさまからの応援ありがとうございます。


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